■構内練習
白河支店構内では。2台のバスを使用して実際に運転する専用道廃線区間を模した幅の通路をパイロンで作ってあり、そこを2周回することで運転への慣れと、指導運転士のチェックが行われた。見ている感じでは概ねみなさん上手で、さすが運転をする方のマニアだと感心した。
鉄道マニアと同様にバスマニアにも様々なカテゴリーが存在するが、公共交通機関の中で、実際に運転が可能な現実的な乗り物はバスだけである。
練習が終わると昼食にお弁当が出され、その中で取材が入っているため記者が紹介されて挨拶をしたが、意外にも細かく本誌やWEBの記事を読んでくださっている読者の存在にありがたさを感じた。
昼休み中に車庫内で停車しているバスは自由に撮影でき、希望すればドアを開けてくれたので好みの車両の撮影に興じていた。そこに運用から戻ってきたのが日野製の連節車である。
これはなかなかのレアものなのでほとんどの参加者が希望して車内を見学したのだが、JRバス関東の運転士の粋な計らいで構内をぐるっと回って走らせていただいたので、かなりの盛り上がりを見せた。
■専用道に出発!
そして2台のバスに分乗して専用道に出発した。行路により出発地点が異なるので2台に分乗したわけだが、記者は最初に日産ディーゼルのフィンガーシフト車になっていた。現役の運転士といえども、まだ社内で教習中であり、かつ路線車はAT中型車の経験しかないが、スムーズな運転ができた。
11m車の大型マニュアル車は不安でしかなかったのだが、過去にアルバイト運転士としての研修で、たまたま1台転属してきたMT車に1日乗せてもらっていたので、この点では運が良かった。現役の専用道を通って廃線の入り口である出発点に到着した。
廃線とはいえ現在でもJRバス関東が所有する道路だが、路線バスは走らないので整備はさほどされていない。草刈りだけはされているが、路面状況はお世辞にも良いとは言えない。それがまた運転の難度が高まりマニアにはたまらないのは内緒の話だ。続きは次回の講釈で。
【画像ギャラリー】JRバス関東で行われた「第3回白棚線バス専用道運転体験会」を完全取材!運転体験というより「運転士体験」だった(前編)(18枚)画像ギャラリー
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