■回送でスタート!
出発点呼で運行管理者から諸注意を受けて再びバスに戻る。ハンドスコッチ(車止め)を外して所定の場所に収納して出発準備は完了。ラムコーダーの最上段には回送の文字とともに車庫出発時刻と分単位のカウントダウン表示がされている。1分間になると「発車1分前です」と音声で教えてくれるので、ギアを入れてサイドブレーキを解除し、安全確認をして出庫する。
文章で書くととてつもないことをやっている感があるのだが、実際には慣れで体が覚えているものなので、空車教習時と比較してそれほどの苦労は感じない。
所定の停留所まで回送すると、いったん停車をして営業運転の出発時刻を確認して放送の起動ボタンを押す。すると方向幕が自動的に変わり、内容が放送され車内のLCDに表示される。行先を確認してドア扱いをして乗車開始だ。
■慣れるより慣れよ!
日曜日の朝なので、のんびりしたもので、運賃収受が必要でも1乗車100円で多くの旅客がスマホやICカードやスマートウォッチをかざしているので、運転士は正しく収受したかを見るだけだ。賃箱を操作する必要があるのは、複数人数を1枚のICカードで支払うときくらいだ。
運賃は大人も子供も1乗車100円なので、人数を押すか金額入力をするかどちらでもできる。まだチャージの申し出はない。こうして路線バスでのデビュー戦を終えて車両を他の運転士に引き渡し、駅から徒歩で帰庫した。
なるほど慣れるより慣れよで、バスの運転操作やルートや停留所の位置は訓練を積んで問題はないので、旅客対応は慣れるだけだというのがよく分かった。これで名実ともに一人前の運転士になったような気がして、むしろ気を引き締めて運転士業に従事する気持ちになった。
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