基本的には2名でガラゴロ
これらのオープントップバスは雨天に運行する際には、屋根を閉めるのは前述した。代表例であるエアロキング改造車の場合は樹脂製の屋根板が折りたたまれて後方に収納されている。よって最後尾シート部分は常時屋根がありオープントップではない。
そして雨天時や自動車専用道路を走行する際には乗務員1名ないし2名が後方の屋根から引き出してきて2名がかりで前方まで屋根をガラゴロと転がして引っ張っていく。これは雨除けの完全な屋根だが、車両によっては直射日光が強いときに使う日除けを別途装備している場合もある。
両サイドの窓枠上部にはレールがあり、それに沿って引きずり出せば数秒で屋根が完成するので、降り出しても濡れることはほとんどない。またエアロキングの場合はもともとエアコンが装備されているので、屋根を引き出せば冷房が使える。
夜間はプラネタリウム?
オープントップバスの魅力は風を感じることができることだ。実はサイドは普通のバスと同じく窓があり空いているのは天井だけだ。よって車窓としてはスーパーハイデッカー車とほぼ同じだ。
しかし都会のビル群の中を走るオープントップバスは周囲のビルの高さや並木を風と共に感じることができ、夜間は動く天然のプラネタリウムだ。都会では満天の星空とまではいかないが、下から見上げるビルやタワーと月という組み合わせもなかなか幻想的だ。
オープントップバスに乗車の際には屋根のことも少し気にして乗車してみてはいかがだろうか。
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