大中小…実際のスペックは?
大型・中型・小型・マイクロバス・ワゴン車にそれぞれ位置する代表的なバス車両として、以下の車種がある。
【大型バス】
●路線タイプ
・いすゞエルガ:長さ10,430、11,130mm/幅2,485mm
・三菱ふそうエアロスター:長さ10,250〜11,450mm/幅2,490mm
●観光・高速タイプ
・三菱ふそうエアロクイーン:長さ11,900mm/幅2,490mm
・日野セレガ(標準モデル):長さ11,990mm/幅2,490mm
【中型バス】
●路線タイプ
・いすゞエルガミオ:長さ8,990mm/幅2,300mm
【小型バス】
●路線タイプ
・日野ポンチョ:長さ6,290、6,990mm/幅2,080mm
【マイクロバス、ワゴン車】
・三菱ふそうローザ:長さ6,245〜7,730mm/幅2,010mm
・トヨタハイエース コミューター:長さ5,380mm/幅1,880mm
同じ車種でも区分が変わる原則外なケースも割とある。上記の三菱ふそうローザの長さ7,730mmモデルは「スーパーロング」と呼ばれ、最大33名まで定員が増やせる。33人乗りの車を運転するには大型免許が必要となり、基準に則れば区分もマイクロバスの枠から外れ中型に変わる。
また、中型にあたる幅2.3m程度のバス車両のうち、全長を10.5mくらいまで延長したバリエーションが存在する。区分的には大型に変更となるものの、細長さが際立つ特徴的な外見から「中型長尺車」や「中型ロング車」などと呼んで区別を付ける場合がある。
外見上の大型、車両区分の大型、そして免許区分の大型。同じ大型でも、バスを通せば3種類の意味ができるわけだ。
もしフルネームで呼ぼうとするなら、大型の大型バス、大型の中型バス、大型の小型バス、あるいは大型バスの大型、みたいな要領だろうか。少々ややこしい……。
各種バス車両のスペックを見ていくと、約5m〜長いもので12m近くに達すると分かった。とりわけ大型車で大型の区分に入る車の全長「10.5m」にキリの良いイメージがあり、この数値を元に長いバス、短いバスを決める境界に活用できそう。
もっとも、9mクラスの車両を見慣れていれば10.5mだと長すぎるなど、地域や環境によって見方が変わってくると思うので、あくまで「普通」とはまた別の判断材料止まりではある。
【画像ギャラリー】短くも長い大きな乗り物 バスの全長は何メートルあるのか(12枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方