フルラッピング400万円!? バスと広告の密接な関係がエモい!!

でも……お高いんでしょう? バス広告の掲出料金

 バスに広告を掲出したいときは、多くの場合は事業者に直接ではなく指定の広告代理店に依頼する。

 一体いくらかかるのか興味を惹かれるところだが、まず掲出したい位置で料金が変わってくる。1枚から受け付けてくれる一方で、「5枚から」のような最低枚数が決まっている場合もあり、それぞれ事業者ごとに設定が異なる。

 バス車体の側面に掲出させる広告では、最も安いもので1ヶ月あたり1枚7,000円くらいからある。さらに製作料がかかるため、実際はもっと予算が必要だ。

 バスが走行するエリアによって掲出料が違うのも重要なポイント。交通量や利用者・便数が多い区間のほうが、その分料金も高くなる。

 都営バスの車内窓上の広告を例に取ると、エリアごとの必要枚数に差があるものの、7日間で20,000〜84,000円と、結構な開きがある。

 これも事業者ごとに独自のルールを設けているが、バス1台のみ、1系統のみ、複数系統組み合わせ、1営業所のみ、営業所全部丸ごとなど、掲出したい範囲も決められる。

 単価が最も高額になるのは、やはりフルラッピング車だ。都営バスの場合、1ヶ月/6ヶ月/1年の掲出期間のオプションが用意されており、最も安価なエリア(ランク)で1年間1台60万円、最高ランクの営業所のバスになると1年間1台400万円である。

車体側面を広告ラッピングに利用している例
車体側面を広告ラッピングに利用している例

 横浜市交通局で取り扱うフルラッピングでは1台あたり1年間100万〜150万円、名古屋市営バスは1ヶ月単位のみ営業所指定で税込75,460〜139,700円となっている。

 広告は、どんな媒体でも掲出にそれなりの費用がかかるもので、場所を提供する側にとっては、経営を支える重要な収入源としても役立っているのだ。

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