全国には多彩なカラーリングの路線バスが走っているが、そういった車両が履いているタイヤのホイールは何色がトレンドなのだろうか?
文・写真:中山修一
■北海道・東北地方の路線車の足元事情は?
全国から地域別にバス事業者をランダムで抽出して、各者が保有しているバス車両をサンプルに、大変ざっくりではあるが、ここ数年のうちに見られたホイールの色をチェックしてみた。
区分けするにあたって、ここではいわゆる鉄チンと呼ばれるスチール製のホイール、または(路線車では滅多に見ないが)アルミホイールと思われるものを「シルバー」に統一。
さらに、シルバー系ではない、何らかの色に塗装/着色されているホイールを履いた車両を積極的に多数使用している事業者を「色付き」に、シルバーと色付きホイールの車両両方を運用している事業者を「混在」に分類してある。
突き詰めるとキリがないため、あくまでざっくりしたレベルで確認できる範囲に留めた。「シルバー」に含まれる事業者でも、色付きホイール車を保有している可能性は決してゼロではないので悪しからず。
【北海道:10事業者】
●シルバー:9(宗谷バス、旭川電気軌道、沿岸バス、網走バス、くしろバス、十勝バス、北海道拓殖バス、北海道中央バス、函館バス)
●色付き:0
●混在:1(道南バス)
【東北:10事業者】
シルバー:8(青森市営バス、弘南バス、岩手県交通、岩手県北バス、山交バス、秋田中央交通、秋北バス、福島交通)
色付き:0
混在:2(八戸市交通局、仙台市営バス)
■首都圏の色付きホイール度はいかほど? 関東地方の路線バス
【関東:20事業者】
●シルバー:20(関越交通、群馬中央バス、京成バス、茨城交通、関東鉄道、国際興業、西武バス、千葉交通、神奈川中央交通、横浜市交通局、東急バス、小田急バス、都営バス、西東京バス、相鉄バス、江ノ電バス、箱根登山バス、川崎市営バス、京王バス、京浜急行バス)
●色付き:0
●混在:0
■甲信越・北陸・東海地方の路線車もシルバー中心か?
【甲信越・北陸:10事業者】
●シルバー:9(信南交通、伊那バス、新潟交通、越後交通、長電バス、頸城自動車、富山地方鉄道バス、加越能バス、京福バス)
●色付き:0
●混在:1(北陸鉄道バス)
【東海:10事業者】
●シルバー:7(東海バス、遠鉄バス、豊鉄バス、名古屋バス、名鉄バス、基幹バス、岐阜バス)
●色付き:0
●混在:3(富士急静岡バス、しずてつジャストライン、濃飛バス)
コメント
コメントの使い方最近のホイールには後から塗装するなとの注意書きがあるようで、それが原因かもしれません。ホイールナットが当たる部分の塗膜が崩れナットが緩む危険があるためだそうですよ。
最近のバスのホイールはISO規格だから塗装がメーカー側から禁止されてる。塗ってるバスを所有してる会社でも、ホイールが塗られてるのはJIS規格ホイールを採用してる比較的古いバスしかないはず。
絶滅は必至ですね。
現行のISO規格のホイールは脱輪防止の為、ディスク面の再塗装禁止となってます。
とさでん交通の標準色で記事の中でオレンジのホイールは乗降ドア側で反対側は、緑のホイールを履いてます。なお、旧土佐電カラーはシルバー若しくは赤。土佐電ドリームサービス色や県交通カラーは、シルバー。
2013年以後の大型バス、トラックに関してホイールが国際規格に変更されて、ホイールに追塗装が出来なくなりました。
その為、新品時のシルバー色のまま使用しているのです。
昔は
京阪は白に赤色のスリーダイヤ
近江は白に黄色のスリーダイヤ
帝産は赤に黄色のスリーダイヤ
だったような。滋賀県南部の話です。
ブルドッグとかMR470?が幅をきかせてた頃ですね。
色付きは良いとこ無いです、数年で塗装が劣化してきて手入れが大変でクラックが入っても分かりにくいし、元々のシルバーは手入れが楽ですね
そもそもISO規格のホイールは追加塗装しないでくださいって書いてあるの見たけど、それは関係無いのかしら。って思った。
昔はホイールのナットを塗って、緩みの確認が出来るようにしてましたね。
岩手県交通は先週、松園車緑のホイール見ましたよ