パタパタする発着案内のあった頃の羽田空港での「撮りバス」がアツすぎた!!

■古い写真に写っていたのは……!?

 今回は羽田空港で撮影したもののうち、京急バス(当時は分社化前で京浜急行電鉄のバス部門であった)の写真だけをピックアップしたが、それだけでも色々な車種が写っている。

 羽田空港へやって来るバスは、羽田営業所管轄の路線ばかりで、三菱ふそうといすゞだけだが、色も形も様々である。

 特に、一般路線車と同じ車種ながらトップドアにハイバックシートの空港リムジン専用車は、都内では他であまり見ることがない形態だった。

 もっとも、床下に荷物室を設置できない路線車ベースの車両は、大きな荷物を持つ利用客が多い空港リムジンにはあまり適していたとは言えず、その後はエアロバスやエアロエースなど、観光車ベースの車両に切り替えられた。

空港リムジン仕様のK-MP518N。トップドアにメトロ窓のブルドッグは非常に珍しかった
空港リムジン仕様のK-MP518N。トップドアにメトロ窓のブルドッグは非常に珍しかった

 京急といえばシルバーに赤と青のストライプというのが昔からの定番カラーだったが、リムジン車は赤白の観光車に似た塗装で、これもまた特別感があった。

 ちょうどこの撮影していた頃に、黄色い新塗装へ変更されていたのだが、不評だったのかその後は赤白に戻されている。今となっては、この黄色い塗装は貴重な記録として、撮影をしておいて良かったと思った。

 そのリムジン車は、前1ドアだけの車両もいれば、前後2ドア車もいる。2ドア車は一般路線との兼用車で、いわゆるワンロマ車のような存在だったので、たまに空港リムジン以外の路線で見かけることがあった。

 三菱エアロスターは、よく見ると形態が微妙に異なるところも興味深い。京急の三菱車は、基本的には三菱ボディのエアロスターMが採用されていたが、一時期だけ一般路線車に呉羽自工ボディのエアロスターKが採用されていた。

 とはいえ羽田営業所に配属されていた車両は、近隣の大森営業所に投入された両開きワイドドアのような特注車はなく、ごくありふれた標準尺ボディであった。

 今の羽田空港界隈にはどんなバスが走っているのか、写真を眺めていたら久々に訪れてみたくなってしまった。

【画像ギャラリー】1990年代初め頃の羽田空港バスウォッチ(6枚)画像ギャラリー

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