かつての鉄道省がバス事業を行うきっかけとなったのは、1921年に鉄道敷設法が大幅に改正され、全国に数多くの鉄道建設計画が立てられたことによる。
しかし、それらの予定線は輸送量が少ない地区にあり、建設費用も多額になると予想されたことから、鉄道の補助・代行機関として自動車運送事業を行うべきという意見が出され、全国78路線について実地調査がなされた。
その結果、愛知県の岡崎駅と多治見駅、瀬戸記念橋駅と高蔵寺駅間の岡多線の開設が決定された。ここでは、省営バスの歴史と関東省営バスの足跡を辿っていく。
(記事の内容は、2020年5月現在のものです)
執筆・写真(特記以外)/諸井 泉
取材協力/ジェイアールバス関東(株)
参考文献/南房州線開業50周年記念写真集(館山自動車営業所発行)
※2020年5月発売《バスマガジンvol.101》『あのころのバスに会いに行く』より
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