とうもろこしスイーツと美味しいコーヒーを求めて都営バスでGO!!

とうもろこしスイーツと美味しいコーヒーを求めて都営バスでGO!!

 バスに乗って美味しい物を求めて貪欲に進むバスでグルメシリーズは、とうとう大御所の都営バスにお世話になることになった。居並ぶバスマニアの方には常識でも、まだまだバスのことを良く知らない筆者にはおどろきの光景があった。

文/写真:のりぴよ(影山のりみ)
共著/編集古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■「みんくる」を愛でながら美味しいもの探訪

都06待機中!地味なバスだなぁと思った自分が恥ずかしいほどのレア車だった
都06待機中!地味なバスだなぁと思った自分が恥ずかしいほどのレア車だった

 都内では電車や地下鉄が便利で、バスを利用する機会のない筆者だが、目的地がバス停近くでアクセスが良いことがあることを改めて知る。この日も恒例のカフェ巡りでお目当てのカフェへのアクセスを検索すると、都バスが便利なことが判明。

 バス初心者としてはおっかなびっくりで、渋谷駅からバスに乗り込むと謎のゆるキャラが大量発生!こやつは一体何者なのか?

帰りに見た時間調整中の都06系統は通常の都営バス塗色
帰りに見た時間調整中の都06系統は通常の都営バス塗色

 目的地はキラキラエリアである港区の芝である。渋谷駅より都06系統の新橋駅前行きに乗車する。渋谷駅はバスターミナルが2カ所ありこちらは南口ヒカリエ側だ。日本有数のターミナル駅だけあって、バスの発着が多く慣れていないと乗り場に迷う。

系統別に乗り場が細かく分かれる渋谷駅前バス停の「集まり」
系統別に乗り場が細かく分かれる渋谷駅前バス停の「集まり」

 都バスに限らず路線バスを敬遠しがちな理由はこういうところなのかもしれないが、筆者も漏れなくその1人だ。慣れていない方はバス乗り場を探す時間を考慮して時間配分すべし。都営バスの路線図である「みんくるガイド」は安心なお守りなのでもらっておくと良い。

 無事に乗り場を発見し、何とも特徴のない地味なバスだなぁ…と、乗り込むと車内におどろきのの光景が広がった。ご覧ください!とばかりに広がる謎のゆるキャラたち。東急電鉄沿線の筆者は東急キャラクター「のるるん」に見え、なんだ?のるるんの仲間か?と、よく見てみるとどうやら違う。

渋谷営業所のH863は復刻ラッピング車で1951年当時の都バスデザイン
渋谷営業所のH863は復刻ラッピング車で1951年当時の都バスデザイン

 ちなみに地味なバスと一瞥(いちべつ)したこの車両は、都営バス100周年を記念した歴代デザイン復刻ラッピングバスのうちの1台で、1951年当時のシリーズ中、最も古いデザインのラッピング車である渋谷営業所のH863であることが後で判明。レア車だったのに知らないということの恐ろしさが身に染みた。

■みんくるのおさらい

これがおなじみ?の「みんくる」
これがおなじみ?の「みんくる」

 シートを見ると「みんくる」と、ご丁寧に名乗っているではないか!早速、名前が分かったところで編集担当者にLINEしてみると…今頃何を言ってるんだ!と叱られながら交通局のリンクが送られてきた。それによると、都営バスのマスコットキャラクターで、平成11年1月18日に都バス75周年の記念タイミングで一般公募したようだ。

 日本全国から集まった2457点の中から選考されたようだ。みんくるを前から見てみると、都バスをフロントから見た形をデフォルメし、東京都の頭文字である「T」をデザインしたもの。名前の由来は「みんなのくるま」「都民の車」を縮めたものらしい。都バスがいつまでも都民の頼れる足でありたい、という思いを込めてるということだ。

このまま地方のバス事業者に供給されて使われることもあるらしい
このまま地方のバス事業者に供給されて使われることもあるらしい

 そして「みんくる」は、シート全てにプリントされているようで、国民的アニメとして人気のある例の「…大量発生チュウ」をほうふつとさせる、のかどうかは別として都06系統は順調に進み、約35分で金杉橋へ到着。すっかりみんくるに愛着が湧いてしまったところで別れを告げる。

全シートにみんくるが!
全シートにみんくるが!

 帰りのバスは逆サイドにバス停が見え、バスが長い間停車していたので、時間調整だろうか。渋谷駅行きのバスは多い時間帯で毎時6本はあるので、カフェ巡りをするには時刻表が要らない路線はありがたい。近くには都営三田線もあるので選択肢も多く、「都営まるごときっぷ」でもよかったなと感じた。

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