■4つの名を持つ道の駅
宍喰温泉には3+1路線が出入りしているのは前述の通り。全体的な雰囲気はごく普通の停留所であるが、それぞれバス事業者が異なるためバス停標識が複数立っており、バス趣味的に見どころ。
DMVが「道の駅 宍喰温泉」、町営バスが『道の駅「宍喰温泉」』、徳島バス南部は「宍喰温泉前」、高速バスは「宍喰」と、同じ場所ながら4つの名前を使い分けているのも楽しい。
道の駅施設には、おなじみのご当地お土産コーナーや休憩所、トイレ、情報発信スペースがあるほか、バス停名に「温泉」と付く通り、道の駅の隣に温泉ホテルが営業していて、日帰り入浴もできる。
また、道の駅の建物に入ると、大型の鉄道模型レイアウト(たぶんGゲージ 45mm)が展示されていて、その上を走るカメラ付きDMVを運転して遊べる。運転台は2階に置いてあるので、気になる向きは要チェックだ。
■急ぎでも、ゆっくりでも
DMVを使って来られる道の駅「宍喰温泉」。来たまでは良いものの、ちゃんと帰れるのかどうかが気がかり。とはいえ宍喰温泉の場合、そこまで緊張しなくてOK。
宍喰温泉から先は、DMVで来た道を戻る、もしくは徳島バス南部で牟岐方面や高知県方面にも抜けられる。また高速バスも、同停留所は一般路線バス扱いでの乗降に対応している区間に含まれるため利用可能だ。
本数は多くないけれど、1時間に1本くらいは大体どれかのバスが来る、といった感覚で、着いてすぐ帰るのもアリだし、しばらく周辺散策に時間を割くのも、それほど難しくない。公共交通機関を使ってアクセスするには、なかなか手頃な道の駅という印象を持った。
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