■整理券レスの時代
1960年代の後半に爆発的普及を見せ今日へと至る整理券方式のバス。お作法そのものは今も昔もあまり変わっていないと思われるが、最近はバスも支払い方法が選べるようになり、それによって整理券の扱い方が変わるケースも。
まず、運賃を現金で支払う時、たまにある始発バス停では発券されない「券なし」以外では、今も整理券を必ず取らないと後で面倒なことになってしまう。
バス会社によっては、現金のほか交通系ICカードやタッチ決済に対応しているところがあり、それらで乗る場合、車内のカードリーダーにタッチすると、手持ちのカードのICチップに整理券情報がデジタル化して記録されるので、紙の整理券は原則不要だ。
また、運賃の支払いをQRコード(○○Pay系)で行えるバス会社も一部に存在する。ICカードと異なりQR払いには整理券情報を記録する機能がないため、こちらは現金払いと同様に整理券が必須になる。
■令和の時代も蠢く“あの”問題
ちょっと昔の整理券は、乗ったエリアの数字がインクで印刷されているだけの、ごくシンプルなものが多々あり、2024年現在でも券面に数字しか書かれていないものが一部地域で依然稼働中だ。
そんな時すごく困る状況がまれに起こる。乗る時に取った整理券に印字されている数字が「6」なのか「9」なのか、という問題だ。6かと思ってひっくり返せば9にも読める……
……そんな整理券が実在するのだから穏やかじゃいられない。区界がこれだけ離れると運賃もかなり変わるため、間違えると乗客/バス会社どちらかが必ず痛手を被る鍔迫り合い。
以前ホントにその状況に陥り、運転手さんに「これ6ですか9ですか?」と聞かざるを得なくなってしまった。どちらが下か分かるように線が引いてある整理券もあるのだが、そのバスの整理券は線なしだった。
しかし、ここにもちょっとした解決策があると最近気づいた。日本全国の整理券方式のバス全部に当てはまる訳ではないと思うが、どの整理券も数字を券の右寄りに印字するケースがかなり多いようで、6か9か迷ったら、とりあえず数字が右に来るようにして券を見てみれば真実が現れる寸法だ。
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