■記者オピニオン
日本国内の移動手段は多くあるが、格安の高速バスは日本人でも若者の「推し活」や遊びに行く手段として人気があり、特に夜行バスは「ヤコバ」という略語が出現するほど定着している。
オーバーツーリズムに対して行政すら手が打てない現状で、観光公害や迷惑行為の話題も後を絶たない。需要があるのだから一次交通になりえる交通機関は送客するにはするのだが、現地の二次交通(主にバスやタクシー)では飽和状態が続き、住民の生活に支障をきたしている場合もある。
日本人の家計経済が一向に上向かない中で、外国人観光客の消費は大切な経済の軸になりつつある。その一方で、需給バランスで決まる物価の高騰にあえぐ日本人が多くなってきていることも事実である。
本調査は、一次・二次交通のギャップ、消費される側の商業等の経済、消費する側の国民経済それぞれがバラバラな方向に走っている問題なのが透けて見える。特にバスは運転士不足の中で旺盛な需要に応えることが限界に達している。このような状況で混乱した先に行き着くのは「分断」なのだが、果たして有効な手が打てるのかどうかが、政治や行政の手腕であると言える。
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