■顔さえ見れば車種までハッキリ!?
続いて車種の判別方法だ。ここでは前述した2000年代前後のエアロバス、セレガ、ガーラの3車種を例に挙げて、細かなバリエーションまでは追求しないレベルの、ざっくりとした区別の付け方をちょっと研究してみよう。
この年代のバスは、下回りと上回りとでメーカーが異なり、同一車種でもデザインの違う車体が載っている個体もあるが、そこまで考慮に入れてしまうと要素が増えすぎてキリがないので、ベーシックなモデルにテーマを絞ってある。
最も簡単なのは、車体にメーカーエンブレムやペットネームのステッカーが貼ってあった場合。これなら一目瞭然であるが、全部に当てはまるわけではないので、別の手を用意しておく必要がある。
エンブレム/ステッカーなしなら、いずれもフロント部分(顔)を見て比較するのが有効。ただし、ヘッドランプとウインカーが隣り合わせに配置された、横長角目2灯ライトのスタイルは各車ほぼ一緒なので、目だけを一点集中して見てしまうと、ちょっと分かりづらいかも。
まずエアロバスは、“おでこ”からフロントガラスにかけての傾斜が緩やかで、少し丸みを帯びている。一方のセレガは同じ部分の傾斜がきつく角張っているのが特徴。
また、エアロバスはバンパー/ヘッドランプと、フロントガラスの間にヒョウタンのような強い“くびれ”があるが、セレガはもっと緩やかなラインを描いている。
上の条件に当てはまらなければ消去法でガーラになるハズだが、ガーラは他車よりもヘッドランプが窪んだ位置に取り付けられているのと、左右ヘッドライトの下・バンパー部分に、横長で角形のウインカーが独立して付いているので、そこを見て判断する方法もある。
一般路線バスのように、現行車に混ざってごく普通に使われている、車齢30年を超えるような車両は物凄く少ない(もしくは皆無?)かも知れないが、高速車にもデビュー四半世紀を超えるようなベテラン車が存在しているのは確かであった。
【画像ギャラリー】2000年代前後製造の高速車(7枚)画像ギャラリー
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