■えっ、そっち行くの!?
2日目は砂川駅前を10時頃に出発。少し前までなら、大動脈であるJR函館本線やE5道央自動車道に並んで通っている、国道12号を南下するスター街道ルートが取れた。
現在は国道12号ルートの路線バスが10km以上も分断されてしまい、堅実にバスを乗り継ぎながら移動していく、それまで王道だった手だてがもうないのだ。
ではどうするか……なんと、JR函館本線の数km西寄りに並行して通っていて、2020年に末端区間が廃止されたJR札沼線の代替バスに狙いをつけると、ダイヤ的にも(細いけど)札幌まで繋がってくれると気付いた。
まさか「えっ、そっち行くの!?」な方向転換ぶりながら、旭川〜札幌間を一般道オンリーの路線バスだけで行くには、今やスター街道ルートは静かに姿を消し、とりわけローカルだった札沼線末端界隈が、特に重要なファクターを握る役柄へと転身している現状には、なんとも不思議な感覚がする。
■裏道をじっくり着実に
以下は2日目に選んだルートだ。
【5】砂川駅前→(浦臼町営バス 浦臼砂川線)→えみる 浦臼駅
【6】えみる 浦臼駅→(ビジコー かばとーる号)→月形駅前
【7】月形駅前→(下段モータース とべ〜る号)→JR当別駅南口
【8】JR当別駅南口→(下段モータース 当別ふれあいバス)→あいの里教育大駅
【9】あいの里教育大駅→(北海道中央バス 東69系統)→イオンモール札幌苗穂前
【10】イオンモール札幌苗穂前→(北海道中央バス 東63系統)→札幌駅北口
札沼線代替バス→現札沼線(学園都市線)沿いをバスで、じっくりと時間をかけて手堅くトレースしていく作戦。
「札幌」と言っても範囲が広いため、どこをゴールの札幌に設定するか少々悩みつつ、旭川駅前がスタート地点だったのでゴールも駅前が良いだろうと札幌駅北口にセットした。
砂川駅前を10:20に出て、札幌駅北口に16:57に着く6時間37分の行程。
2日間の総移動距離360.6km、乗車時間16時間17分、総所要時間31時間47分と、特急電車で85分で行ける都市間の移動とは思えないハイパーボリュームをもって検証完了だ。
運賃総額は6,980円、遠回りした分2,980円ほどの上乗せ。真っ直ぐ進んだ場合、運賃部分だけをコストとして見るなら高速バスと特急電車の間くらいになる。
ちなみに当初考えていた札幌→旭川の場合、朝8:30に札幌を出て旭川に18:40に着く、10時間10分の行程が予想されていた。1日で済んだハズであるが、いずれにせよ時間がタップリかかるのは確か。
特急電車や高速バスがガンガン走る大動脈の札幌〜旭川間。ここを一般道オンリーの路線バスだけで行こうとした場合、2025年11月現在のところ、“頑張れば”の前置きが付くかもしれないが、まだ行けないこともない。
【画像ギャラリー】旭川→札幌間 一般道オンリーな路線バス旅(19枚)画像ギャラリー


























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