大混雑の鎌倉観光ではどっちが使える? 江ノ電VS江ノ電バス十番勝負!!

■あっという間に超満員!

乗車時はひとがまばらだった
乗車時はひとがまばらだった

 始発地でも数分前に客扱いをするのが普通だと思っていたが、江ノ電バスはかなり前からドアを開けて乗車可能だった。5分以上前から乗車できかなり空いていたので後ろの席に座り発車を待った。ちなみに運賃後払いなので中ドアでIC乗車券をタッチして乗車した。

江ノ電を渡って北側に出る
江ノ電を渡って北側に出る

 発車2分前には超満員になり、立席でも窮屈な状況になってきた。地元の人たちかとも思ったが、意外にも外国人がも多い。改めて路線を調べてみると、降りる予定の次の停留所が「大仏前」と知って納得した。ぎゅうぎゅう詰めの中で、長谷観音バス停で下車。の予定だが、運賃後払いなので前ドアから降車するのだができそうにもない。

 中ドア付近から運転士に「前まで外から行きます!」と宣言して中ドアから降りて前ドアまで行きICをタッチして降車完了。その直後に発車してバスが歩道を歩いていた外国人にクラクションを吹鳴して停車。

長谷観音で下車
長谷観音で下車

 どうやら運賃を支払わずに中ドアから降りて行ってしまったようだ。二人組の男性外国人が話しているのを聞くとドイツ語だったが、支払い方法がわからず失念してしまったのだろう。それほど混雑していた。

■御霊神社

バス停からの参道は住宅地を通る
バス停からの参道は住宅地を通る

 御霊神社は通称を「権五郎神社」とも呼び、主催神は鎌倉権五郎景政。元は鎌倉氏をはじめとする5氏を祀ったことから五霊神社と称したが、鎌倉景政に集約されたことから同氏の通称名から権五郎神社と称し、その後に御霊神社となったとされる。

権五郎神社の石碑も残る
権五郎神社の石碑も残る

 御朱印は社務所で受けることができる。境内の内側は撮影禁止になっており、神社側は江ノ電の踏切と鳥居のごく短く狭い柵の内側だけが撮影可能場所として許可されている。撮り鉄の際は注意したい。

御霊神社の御朱印
御霊神社の御朱印

■江ノ電

鳥居より神社側の境内は撮影禁止
鳥居より神社側の境内は撮影禁止

 長谷観音バス停からも、御霊神社から長谷駅までも徒歩7分程度でさほど変わらないが、長谷駅まで歩いて行った。なお、海岸まで出ると海が広がる道路に出るが、ここには1月1日に1本しかバスは走っていないので、海岸の通りまで出てもバスはない。

江ノ電の有名撮影スポットでもある
江ノ電の有名撮影スポットでもある

 長谷駅で待つこと数分で4両編成の電車が入線してきた。かなり多くの人がホームで待っており、江の島方面からの乗客を含めてかなりの混雑を覚悟したが、そこは4両の鉄道車両なのでバスでは太刀打ちできないほどの大量輸送が可能で座ることができた。

海岸まで出ると雄大な風景が!
海岸まで出ると雄大な風景が!

 鎌倉駅では折り返し列車を待つ乗客がまた大量に乗車していたが、バスは鎌倉の大仏に行く人と重なり、江ノ電は江の島方面の乗客と重なるのでどちらが勝るとは言いにくい。ちなみに運賃はどちらも200円だ。

海岸を走るバスは1月1日の1本のみ!
海岸を走るバスは1月1日の1本のみ!

 鶴岡八幡宮を先に参拝するのであれば、東口にバスターミナルがあるのでバスの方が便利だろうし、JRを降りて先に江ノ電に乗るのであれば乗り換え改札で直結できるので鉄道が有利だろう。

4両編成なので込み具合はボチボチ
4両編成なので込み具合はボチボチ

 いずれにしても、鎌倉は有数の観光地なのでインバウンドの盛況も相まって平日でもかなり混雑していることだけは間違いない。しかし観光計画を立てる際に路線バスを組み入れると徒歩がだいぶ緩和され楽に観光できることも知っておけば、鉄道と合わせて楽しい旅ができるだろう。

鎌倉での折り返し電車にも大勢の乗客
鎌倉での折り返し電車にも大勢の乗客
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