■昼メシ注意報
JR線の普通列車で小田原→熱海へ出て伊豆急線に乗り換え。伊豆急はSuicaが使えるので、JR東海道線・伊東線からそのまま乗って行ける。
ちょうど伊豆急行線の普通電車が途中の伊豆高原止まりで、次の下田行きが来るまで40分ほどの待ち時間ができた。
時間もできたし、ついでに何か昼でも食べるかと考えた。改札の外に出てお店を探そうとしたところ、屋号や店頭に置かれているメニューを見る前に、出入口の脇にどのキャッシュレス払いが使えるかを表したステッカーをチェックする手間が加わると改めて気付かされた。
普段それほど気にしない要素が、フルキャッシュレスとなれば問題としてのし掛かる。しかも、例えVISAのステッカーが貼ってあったとしても、「合計3,000円以上からです」と言われるお店も少なくない。単価の低い1人旅のランチとなれば難易度爆上がり。
伊豆高原駅周辺にある飲食店の場合、キャッシュレスはQR系だけ使える、もしくは現金のみのお店しかないようだった。
普段あまり昼を食べない手前、聞いて回るのも面倒だし食わなくていいや、の投げやり論に達した。1人旅なら影響は少ないにせよ、これ複数人で来てたら揉めるぞ〜〜〜。
また、大手チェーン系ではないお土産屋さんに入る際も、まずどんな品物があるかを吟味するよりも先に、レジの前を通過しつつ支払い方法の種類をチラ見するのが、キャッシュレスをキメるには必須な“所作”。なんかキャッシュレス疲れるなぁ……。
■東海バス→キャッシュレス対応?
自宅から4時間半くらいで伊豆急下田駅に着いた。横浜から伊豆って思った以上に距離があるんだよねと、現地へ来る度に思う。
せっかくの南伊豆だし温泉に浸かりたいと思ったのに加え、現金払いのお店しかなかったが為に、その土地自慢の一皿に手を出せず、晩メシが世界的有名なM社のハンバーガーになってしまわないよう、1泊2食付きの温泉宿を、家を出る前に事前決済で予約しておいた。
東海バスの石廊崎方面へ向かうS51系統を使うと、宿の目の前にバスが立ち寄ってくれる。公共交通機関でのアクセスが非常に優れているのも、その温泉宿を選んだ理由の一つ。
気がかりだったのが、東海バスで交通系ICカードが使えるかということ。下田駅前のバス乗り場に集まってくる、クリーム色とオレンジのボディカラーがまぶしい、東海バスの中型路線車群に恐る恐る注目すると、PasmoとSuicaのシールが貼ってあった。これでひと安心。
■まるでボディブロー
自宅では再現不可能な、脚がまっすぐ伸ばせるくらいの広い湯船に浸かったら、もう宿の外には出ず、和室の端っこのミニテーブルとイスが置いてあるスペース(広縁)でドリンクをあおりたいもの。
大抵の温泉宿の館内には自販機が置いてある。ここでも一つ、と、浮かれて自販機コーナーに赴くも、見事に現金しか使えないタイプだった。
現金NGじゃなきゃ今頃グビグビ飲みまくってる頃だというのに、まったくフルキャッシュレスってのはボディブローみたいにダメージを与えてくるぜ。
恐らくそうなるだろうと薄々予想していたのが当たった。フロントの近くに大きめの売店が併設されているのが、この宿を選んだもう一つの理由でもある。
売店オープンと共に、欲しいものを部屋付けでまとめ買いして、チェックアウトする際にクレカで払う作戦だ。
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