Osaka Metro Groupの情報をYouTubeで配信する「Metro News」では、「台風など水害に備えてバス退避訓練!」と題した映像を公開した。
新幹線の水没で台風や豪雨時の洪水被害から車両を退避させる重要性が国民一般に認知された。さてバスは道路を走るので、鉄道とは違いどこにでもいけそうな気がするが実際はどうなのだろうか。映像を見てみよう。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】水害時にバスをどこに退避させる?大阪シティバスの場合
水害発生!バスを退避させよ!
大阪シティバスでは、台風などの水害からバス車両を守るため、Osaka Metroと協力してバス車両を退避させる計画を策定している。バス車両をどこに退避させるのだろうか?
「Metro News」vol.85 『台風など水害に備えてバス退避訓練!』
映像では2021年7月に行われた訓練の様子が流れているが、計画運休を実施した後に守口営業所の車両を地下鉄の八尾車庫に退避させるものだった。
もちろん水害の状況によっては他の営業所や他の地下鉄の車庫、バスターミナルに退避させる計画を持っているので、万が一の災害時には速やかに車両を退避させて運行再開ができるようになっている。
都市部の災害は鉄道、地下鉄、バス等の公共交通機関が麻痺しやすく、影響を受ける人数が膨大な数に及ぶ危険がある。バスは鉄道と比較して乗車できる定員は少ないが、即座に車両を投入して臨時的な波動輸送ができるという利点を持っている。
事業者ではこのような災害時の退避計画はもちろんのこと、速やかな運行再開で多くの人の足の確保することに努めていることは知っておくと安心できるのではないだろうか。