山万とパナソニック コネクティッドソリューションズ社、ジョルダンは、9 月15 日より、山万が開発するユーカリが丘ニュータウンにおいて、新交通システム山万ユーカリが丘線とコミュニティバスの複数の交通サービスを非接触でシームレスに利用するための顔認証乗車実証実験を開始する。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
顔パス時代到来か?
本実証実験では、パナソニックが提供する顔認証技術とジョルダンが提供する決済・チケット管理システム「JorudanStyle3.1」を用い、非接触・非対面での本人確認とチケット確認、乗車管理を行うことで、シームレスな乗車を利用者の「顔」一つで実現できるようになる。
すでに2021年5月10日より、バスでの顔認証乗車によるシステムの実証実験を開始しており、今回新たに鉄道でのサービスを追加することで、複数の交通機関の連携を通じて、利用者のニーズに対応した効率的で良好な交通環境(マルチモーダル交通体系)の提供を行う。
鉄道駅には、パナソニック コネクティッドソリューションズ社が開発したポール型の新デザインを採用した顔認証ポールを各駅の 改札に設置。通行者の本人確認を行い、ジョルダンの決済・チケット管理システムでチケット情報確認を即時に実施し通行を管理する。
近未来を想像させる新しい公共交 通スタイルの可能性や利便性等の検討と構築の実証を通じて共同で取り組む考えだ。
実証実験期間は2021年9月15日から2022年1月31日までの予定で、対象路線はユーカリが丘コミュニティバス1系統・2系統・3系統・101系統・102・103系統・山万ユーカリが丘線全駅(6 駅)だ。対象券種は普通乗車券と定期券で、今回の実証実験のモニター数は約100名。