全集中で逃げろ!! バス車内での暴漢対策などに非常脱出口は要チェック!!

バスのシートが盾になる場合がある

 次に刃物からの防御だが、基本的には自分のカバンやリュックで防ぐことになるだろう。鉄道と同様にシートの座面が外せる車両もあるので、時間的な余裕があればそれを盾に防御することも考えられる。

ハイデッカー車の非常口例・このバスは階下にトイレがあるので非常口は階段の下にある(大分バス)
ハイデッカー車の非常口例・このバスは階下にトイレがあるので非常口は階段の下にある(大分バス)

 いずれも暴漢を前提にした設備ではないが、使えるものは使い身を守るしかないだろう。バスに乗ってもスマホや音楽に没頭するのではなく、絶えず周囲の変化に即応できる心の余裕が必要だということだろうか。

非常扉の座席は跳ね上げて使用するので脚部が異なる(右側の座席が非常口)
非常扉の座席は跳ね上げて使用するので脚部が異なる(右側の座席が非常口)

公共の安全・治安を維持するための議論は待ったなし!

 つい先日、JR東日本が防犯カメラと顔認証技術で不審者を検知するのに、検知対象として過去に重大な犯罪を犯した人を含めていたことがプライバシー保護の観点から問題になり時期尚早を理由に取りやめになる騒ぎがあったばかりだ。

通勤型電車車内の例(京王9000系)
通勤型電車車内の例(京王9000系)

 実施の是非は別としても、地下鉄に乗るだけでもX線荷物検査や金属探知機をくぐる必要がある国がある中で、日本における公共の安全はプライバシーと治安がトレードオフの関係に向かっている様相すらある。目の前の安全を確保するという現実を踏まえて議論される必要があるのではないだろうか。

【画像ギャラリー】覚えておきたいバスでの脱出方法!暴漢対策に非常口はチェック(14枚)画像ギャラリー

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