まったく停まらない!
新宿駅南口の前を甲州街道を通り「新宿御苑」に停車する。ここは新橋方向のみの停車で、逆向きの新宿・渋谷方向は「東京メトロ新宿御苑駅前」に停車する。
新宿通りを四谷方向に向けて走り、次の停車は四谷一丁目。四ツ谷駅前には停車しないので注意だ。新宿通りを進むとやがて半蔵門に突き当たる。ここからは皇居のお堀沿いに内堀通りを走る。
眺めの良い場所を走りながらまったく停車する雰囲気はない。竹橋あたりからビル群が立ち並ぶエリアに入り、「大手町(グランキューブ)」に停車。路上のバス停ではなくビルの車寄せにあるバス停に付ける。各線大手町駅とは直結だが北端に位置する。
渋谷から新宿までの遅れを完全に取り戻したばかりか、早着してしまったので発車時刻まで時間調整のため数分間停車する。大手町は新橋駅行きしか停車しないので、逆方向の乗降はできない。通過するのではなく物理的に通らないので乗降のしようがないのだ。
主要な乗換駅も停まらない!
大手町を出ると皇居沿いに二重橋前を通り、東京駅をかすめて日比谷から有楽町駅前に出るが、東京駅付近にも有楽町・銀座付近にも停車しない。京王バス単独のため路線権の問題もあり停留所を設けることができなかったのかもしれないが、主要な乗換駅付近を通りながら乗降できないのは若干不便だ。
晴海通りを東銀座駅まで南下し、そこから進路を新橋方向に変えて終点の新橋に到着する。終点バス停は第一京浜上のヤクルトビル前で、始発停留所も同じバス停だ。逆向きの渋谷駅行きは同じ停留所から発車したが結構並んでいて座席定員の7割くらいが埋まった。
新橋駅発はワープしっぱなし!
バスファンも多くいただろうが、渋谷駅行きのルートはかなりショートカットするので実際にかかる時間は短いのも理由なのかもしれない。新橋を出た052系統はすぐに環二通りに入りトンネルで都心部をパスして虎ノ門に出る。
そのまま外堀通りに入り溜池山王付近を通過して赤坂見附駅を通過する。 まだ新橋駅を出て停車はない。迎賓館の横を通り四ツ谷駅に出るとようやく、往路と同じルートに乗り最初の停車である「四谷一丁目」に到着する。
「東京メトロ新宿御苑駅前」に停車して新宿西口駅付近に回り込んで新宿駅西口に到着する。降車バス停は小田急百貨店の向かい側の旧京王新宿高速バスターミナルの横の路上だ。 新橋駅から新宿駅西口まで約30分で到着した。
もちろん電車の方が早いが大ターミナルの駅構内をウロウロして目的の出口に行く時間を考えるとあまりそん色はないのかもしれない。よって新橋駅発は乗車率が高いのか。 この路線の課題は便数と目的の明確化だろうと感じた。
バスファンの目から見た課題
確かに景色の良い場所や名所を通過するのだが、停車停留所の案内以外に観光案内らしきものは一切ない。
たとえば都営の急行06系統は江東区の委託という側面はあるが停留所間が長い区間では観光案内を入れる等、わざわざ遠回りして電車の何倍もかかる時間をバスに乗るくらいなので、ただの移動とは考えにくく相応の工夫はあってもいいのかもしれない。
そして1日3便という便数のせいなのか、重複する宿51系統の利用客にも浸透しておらず、車両がそろい次第増便するか、沿線への周知も重要な課題だろうか。 バスファンにとってはせっかく楽しい路線が開設されたので、機会あるごとに乗車してみんなで育てて盛り上がりたい052系統開設1か月後の姿だった。
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