前年比で最も乗降客減少率が高かった駅は?
都営地下鉄も都営バスに劣らず苦戦しているが、コロナの影響もあり都営地下鉄全駅で前年度比の1日当たりの乗降人員は減少している。では最も減少率が大きかった駅はどこだろうか。人数ではなく割合である。
前年度比がマイナス50%を超えたのが、大江戸線の汐留駅でマイナス52.3%、三田線の白山駅でマイナス51.1%だった。前年比半分以下だったわけだ。他には大江戸線国立競技場駅、大江戸線六本木駅、浅草線浅草駅など歓楽街や観光地の減少率がマイナス40%を超えて軒並み高い。
都営バスの経営状況
東京都交通局では多くの指標を公開しているが、都営バスの走行キロ当たりの収入は997円で全国の公営交通の平均値896円よりも高い。しかし走行キロ当たりの輸送原価が1039円(全国平均は918円)もかかるので赤字になる。
また利用者1回あたりの運行経費が187円と分析されていることから、一般路線の運賃210円はギリギリの線だろう。定期券は割引があるので全平均すれば1回あたりの運賃は運行経費を下回ってしまうのだろう。
結論は乗るしかない!
「東京都交通局2021経営レポート」で都営バスをはじめとする都営交通について3本の記事でいろいろな面を見てきたがコロナの影響によりなかなか厳しい戦いをしているのは明らかだ。
バスファン的な視点では「乗りまくるしかない!」で乗りバスすればいいのだが、マニアでもない方にはお買い物やレジャー等の外出時には積極的に都営バスに乗ることで、自分の足を支援・確保するわずかな一歩になるのではないだろうか。
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