WILLER EXPRESSは4月に発表したWILLER史上最高の快適性を実現した 新たな4列シートの名称を「Prime」 に決定し、東京~大阪間の夜行便に加えて、新たに東京~名古屋間の夜行便の運行を7月1日より開始する。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■アンケートからおおむね好評との結果が
4月28日(土)の 運行開始から約1か月半の間に『プライム』を利用した乗客に対するアンケートでは、約9割が「既存の 4 列シート『Relax』よりもとても快適だと思う・やや快適だと思う」と回答した。
カノピー(フード)の大型化によって個室感が増したことや空間が広くなったこと、夜間でもスマートフォンを気兼ねなく使えることなどに魅力を感じたという。
新4列シートの ネーミングは、実際に乗車した乗客に対する一般公募および社内公募を実施し、応募総数223件の中から厳正なる選考を行った。アンケート結果から4列シート における WILLER史上最高の快適性・利便性を実感したとのことから、「最高の」や「すばらしい」という意味がある『プライム』に決定した。
また今回のシートリニューアルでカノピーの大型化や隣り合う2席間に可動式のパーテーション を設置し、よりプライベート空間が増したことから「プライベート」という言葉になぞらえている。
■4列シートの是非
現在では夜行便でも4列シート車は多く、その是非についてはバスファンに限らず賛否両論だ。事業者の事情を考慮しなければ、以前と比較してサービス低下との指摘は多い。
これは昼行便でも3列シートが当たり前だった時代を知っている昭和から平成初期生まれの方に多いだろう。夜行便では独立3列、廉価便は4列。昼行便では4列が主流だが長距離便や競合交通機関がある路線では1+2の3列シートが常識だった時代だ。
その世代ではもはや体力的に4列に長時間乗車は厳しいというのが実情だろう。一方で現代の若者は4列シート車が普通であり、LCCのような狭いけれども運賃は安い交通機関が普通に選択できる環境が常識なので、特に4列シート車だからといって避ける理由もなく、運賃と体力と利便性を天秤にかけて選択するという行動なのだろう。
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