WILLER EXPRESS史上最高の4列シート登場!! この仕上がりはガチで快適!!

■事業者の事情

カノピーにスマホホルダーが!
カノピーにスマホホルダーが!

 今度は事業者の側に立って考えると、3列シート車は乗客サービスという点では優位に立てるが、いかんせん乗車できる人数が鉄道や航空機と比較して少なく、それを3列のまま走らせる4列と比較して単純に2割から3割減となり運賃収入が減る。

 それでも昔はすぐにダイヤを改正して定期便そのものを増便したり、柔軟に続行便を出したりして乗客満足度を維持することができたので、城郭が減らなければトータルで収益を上げることは可能で競争力があった。

 しかし昨今の燃料高騰や深刻な運転士不足で増便や続行便の運行が不可能になり、そのため全体の収益性も悪化したことから、4列シート車にせざるを得ない状況に陥った。そんな事情の中で事業者は4列シート車でいかに快適に過ごしてもらうかをシートそのものや配列を考えて努力した。

 例えば補助席を撤去して確保したわずかな幅を4列のシートに割り当て、少しでも幅広なシートを開発したり、同社のように完全オリジナルのシートを独自設計したりと、さまざまな試みが行われている。

 今回登場した同社の「プライム」が4列シート車の標準的な仕様になるのかどうかは今後の乗客動向によるだろう。手始めに東京-大阪と東京-名古屋の運用に入るようだが、順次拡大していく計画のようなので、同社の高速バスを利用する際にはシートで予約便を選択するのもアリなのかもしれない。

【画像ギャラリー】WILLER EXPRESS史上最高の4列シート(12枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。