西鉄グループでは、イントレプレナー育成に向けた新規事業創出プログラム「X-Dream(クロスドリーム)」第一弾として、在留外国人向けプラットフォーム『NITI(ニティ)』の実証実験を進める。「X-Dream」とは? 『NITI』とは? 記者のオピニオンを交えてまとめてみた。
写真/文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■X-Dreamとは?
西鉄グループでは、第16次中期経営計画において「成長事業の拡充と新たな稼ぐ力の創出」を掲げ、新領域事業への挑戦を進めている。将来の企業人財育成と事業創出を目指し2021年に立ち上げたX-Dreamでは、従業員が考案した新規事業の実現を会社が全面的にバックアップし、社会課題の解決や地域への貢献を目指す。
初年度の応募総数77件の中から選ばれた3組4名が、事業計画の策定やマーケティング調査、コンサルタントによる検証など、事業化に向けたプログラムの実現・実装に取り組んでいる。要するに西鉄の社員から新規事業のアイデアを公募し、会社がその事業を創出させようというものだ。
ただし同社が目標としている新規事業は社会貢献や社会の課題解決に向けたものでるということに特徴がある。その第一弾が決まったという内容だ。
■NITIとは?
第一弾として、2023年5月より『NITI~Nippon Itinerary and Community for foreign residents~』の実証実験を開始する。
『NITI』は、入社7年目で韓国出身の丁 碩泳(ジョン ソギョン)氏により考案されたもので、丁氏本人が日本で暮らす中で感じたさまざまな苦労をもとに、在留外国人の方々に有益な情報やコミュニティを提供したいという想いから生まれたサービスだ。
『NITI』では「外国人が日本生活で必要としている「ひと」と「サービス」のマッチング」をコンセプトに、情報不足の解消や人間関係構築の手助けとなるプラットフォームの提供を目指す。
サービス利用者はテーマごとにグループを作成でき、情報共有ができるほか、国際交流やネットワーキングイベントなどのオフラインイベントで人脈を広げることができる。
加えて、『NITI』と外国人向け専門サービスを提供する事業者が連携することで、利用者の安全・快適な生活をサポートする。
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