ニンニンッ! 伊賀忍者の里を目指す「伊賀ライナー」はバスの離合にも魅力あり

時代は盛況路線の三大都市圏ルートが主流になってしまった

いよいよ忍者の里、伊賀上野に進入する
いよいよ忍者の里、伊賀上野に進入する

 京都東インターから高速道路に入り、なだらかな起伏のある三車線の名神高速道を東へ。新名神高速道に入ると“たぬきの町”信楽。そこを過ぎれば甲南インターだ。ここで高速を降りる。

 一般路をしばらく走ると三重県入りして「道の駅あまや」で停車。降車する人はない。さらに県道をしばらく走るが、カーブの多い狭い道幅を粛々と走る。大型車が数多くすれ違い、交通量はかなり多い。

 そして再び高速道路へ進入する。短い時間だが名阪自動車道で左車線を走行。伊賀ライナーは、右側車線を時速100㎞近い速度で追い抜いていく急ぐクルマに道を譲る。

終点で降車すると、この時新登場の新塗装車が着車していた
終点で降車すると、この時新登場の新塗装車が着車していた

 名阪自動車道を下りれば伊賀市。上野の町に入り込む。上野駅で多くが降車し、京都からの外国人客も降車する。バスは鍵屋の辻交差点前の上野車庫が終点となる。その傍らにすっかりおなじみになった名古屋行きの高速バスが発車していった。

 この時点ではもうおなじみではあるが、登場直後の新塗装車。この黄緑色の車両もすでに思い出となり、以前は営業所だったこのポイントも今では折り返し所となり、やはり思い出の場所となった。

 三大都市圏の盛況路線の陰で伊賀ライナーは2018年9月、静かに路線運行をとりやめた。

※編集部注:2021年現在、名古屋~伊賀を結ぶ[伊賀忍者ライナー]は運行継続中です。

【画像ギャラリー】京の街と忍者の里を結ぶ「伊賀ライナー」。そのルートは歴史をたどっていた

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