亀戸駅前は鉄道駅のよう
泪橋を出ると急に工業団地のような雰囲気になり、すぐに隅田川を白髭橋で渡り荒川区から墨田区に入る。京成曳舟駅付近の高架をくぐると直進は丸八通りだが、明治通りは右に曲がるので里22系統も右折して明治通りをトレースする。
文花二丁目で東武亀戸線の小村井駅と接続し、北十間川を渡ると江東区に入る。香取神社の前を通り過ぎるとラストスパートだ。日祝日の歩行者天国実施時間中は経路が変わる。亀戸駅前は都営バスのターミナルとしては大きな方でバスホーム構成は俯瞰で見ると鉄道駅のようだ。
明治通りを本線とすれば北向き、南向きの通りに乗り場が並び、さらに南方向には待避線のようにもう1レーンが、北方向にはさらに3レーンのホームが並ぶ。その中で折り返し便はホームに付け降車扱いをし、待機となる便は降車専用バス停で降車扱いをし待機する。
四神のひとつが鎮座する亀戸
亀戸駅前公園にはトイレも喫煙所もあり折り返し運転士が休憩をしている姿を見かける。この公園の噴水には不気味な羽のある亀3匹が重なっている像がある。これは四神のひとつである玄武であり、江東区には東西南北を守る四神の像がある。
ちなみに残る3つは、東大島駅前広場(大島口の都営バス東大島駅前)に青龍が、豊洲シビックセンターに白虎が、そして行きにくいが若洲公園に朱雀が置かれていて、江東区を神獣が守るということになっている。
歴史的背景から神獣まで盛りだくさん!
四神は中国の神話に登場する神獣なので現在ではあまりなじみがないかもしれないが、江戸時代には信仰や今でいう風水の対象になっていたようで、落語の演目である百川(ももかわ)に登場する。
演者によっては四神の解説をしてくれるが、あらかじめ知って聞くとさらに面白い笑い話なので江東区の四神があるバス停付近を通る際にはスマホででも聞いてみてはいかがだろうか。
歴史的背景の濃すぎる場所から神獣まで知って乗れば楽しい里22系統だった。乗車時間は50分程度なので乗りバスで一度お試しを!
【画像ギャラリー】都営バス「里22」系統は歴史的背景から落語にも登場する神獣に至るまで濃厚な路線!(8枚)画像ギャラリー