本人が明かしたアナウンスの事実
作品の内容まで書き出すとそれだけでいっぱいになり、メディアの趣旨が変わってしまうので語りつくしたいのを涙を呑んで割愛させていただく。
そんな彼女がこのバスの案内を担当している。実は他のバス会社でも自動音声によるアナウンスは行われているが、担当した本人がアナウンスをしていると公言しているバスはなかなかないのではないかと思う。
なので実はこの清水愛さんのアナウンスを聞きたくてこのグレースライナーを選んでいる人もいるらしい。
「おやすみなさい」のアナウンスに落ちる?
静かに落ち着いた声で丁寧に案内され、最後の消灯前には「おやすみなさい」という声もあり、ファンにはなんとも嬉しい限りだ。筆者もリクライニングシートでよく眠りにつくことができた。
目が覚めたのは東名高速道路の鮎沢パーキングエリアだった。概ね2時間に1回程度休憩が入るが、どうやら1回目の休憩は寝ている間に通過していったようだ。時間は午前3時。ここで20分の休憩だ。外はとても冷えているのでトイレ休憩を済ませたらすぐにバスに戻った。
「おはようございます」のアナウンスにさわやかな目覚め!
次に目が覚めたのは清水愛さんによる「おはようございます」であった。時刻は4時30分になろうかという時間だ。予定より少し早く最初の停車地である横浜シティ・エア・ターミナル(YCAT)に到着した。その後バスは新宿へ向かい、バスタ新宿には予定より15分ほど早い5時15分ごろ到着となった。
夜行便で4列シートということで、どれだけ眠れるのか気になっていたのだが、シートピッチの長さにより足を伸ばして眠ることができ、快適に過ごすことができた。今回は夜行バス、しかも運賃や乗り心地とはまた別の角度から紹介した。
さすがプロ! 音調には理由があった
ちなみに清水愛さんはこのグレースライナーのアナウンスについて「夜のおやすみ前は穏やかに優しく、朝の降車時は明るく爽やかに、を心がけてアナウンスさせていただきました」と述べていた。
とても静かに優しく、そして耳障りにならないような話し方で、とても気持ちよく案内を聞くことができ、プロの声優の技術を感じることができた。
アナウンスの声が乗車する決め手になるのかどうかは分からないが、これだけ多くの会社が競合する路線であるならば、眠りやすさという点において好きな声優さんの声で「おやすみ」「おはよう」と声をかけてくれるのは選択のキーとなるかもしれない。ぜひ彼女の声を聞きに乗車してみてはいかがだろうか。
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