■ややオフセットしたバス乗り場
仙台からカーフェリーに乗るため港へ向かう場合、仙台駅前からバスを利用するのがセオリー通りかつ最も楽な方法と思われる。
宮城交通仙台港線は、仙台駅西口側の「仙台駅前」バス停50番乗り場から出ているが、この50番乗り場、西口に広がるバスターミナルの中にはない。
仙台駅西口のペデストリアンデッキを歩いて約300m先の、道路(青葉通り)沿いのバス停並びの奥に位置している。最寄駅としてはJR仙台駅よりもJRあおば通り駅のほうが近い。
苫小牧行きのカーフェリーに乗船する際は、17時台に仙台駅前を出発する、仙台港線での終バスが半ば“指定”になる。この便は車庫が始発で、仙台駅は途中の停留所だ。
■乗りごたえを感じる所要時間
終バス狙いで平日に行くと、ちょうど帰宅時間帯にかかるため道路は渋滞気味。駅始発でないことも手伝い、仙台駅前の時点でバスが遅れてやって来ることも頻繁にあるようで、訪問当日はまさにそうだった。
車両はごく一般的な、前扉+中扉を持つ大型路線車が使われている。宮城交通は名鉄グループであり、車体の配色が名鉄バスとよく似ている(ほぼ同じ)のが特徴と言える。
バスに乗車して出発後、駅周辺を通過してしばらくは、渋滞に巻き込まれる形でスロー走行を強いられるが、港方向へ進むにつれて交通量は減っていくため、だんだんと走りに軽快さが出てくる。
仙台駅〜仙台港フェリーターミナルの間は13kmくらい離れており、同じ仙台市ながら意外と遠い。ダイヤ通りに進んで所要時間が45分ほどかかり、ちょっとしたバス旅気分が味わえる長さだ。利用当日は渋滞の影響で12分ほど遅れた。運賃は550円。
■バスを応用した節約プランも可
宮城交通仙台港線は、途中でJR仙石線の中野栄駅にも立ち寄る。中野栄と仙台港フェリーターミナルは約2.5km離れており、距離的には前述の多賀城と大体同じだ。
また、中野栄は仙台市の端に位置しており、行き先が「仙台市内」になっているJRの乗車券でそのまま来られる。
もし「仙台市内」の乗車券を持っているなら、中野栄まで電車で向かい、そこからバスに乗ると、仙台駅で降りてバスに乗り換えた時に比べ390円節約できる。
仙台駅17:54発/東塩釜18:02発が、中野栄で港行き終バスに間に合う最後のチャンス。トータルの所要時間では電車併用でもバス直行でも大差なく、いずれにせよ同じバスを利用するので、港への到着時刻は変わらない。
仙台港フェリーターミナルの場合、フェリーに時間を合わせた路線バスが少ないながらも確保されているのと、最寄駅から比較的近いこともあり、マイカーがなくてもアクセスはそう難しくない。
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