■内陸を突っ切る長い路線が港に!?
二つ目の路線は金谷線。竹岡線が金谷港起点で北方向を線路伝いに目指すなら、こちらは南方向の館山へ行きそうなイメージ。ところがこの金谷線、港を出て南下し始めたかと思いきや、突如大胆に東方向へ進路を変える。
房総半島南部の内陸を突っ切るようにして進み、何と東寄りのJR安房鴨川駅前まで乗り換えなしで行けてしまう。このバスはさらに10分ほど進んだ先の病院が始発/終点となっている。
内陸ショートカットを行なっても、金谷港〜安房鴨川まで35kmくらいの距離がある。30kmを超える一般路線バスとなれば、一つのバス旅として十分満足できてしまうレベルだ。
金谷線の所要時間と運賃を見ると、安房鴨川駅前にある鴨川駅東口ターミナルまで57分・900円。JR内房線で浜金谷→安房鴨川を目指した場合、線路が遠回りしている関係で1時間12分・990円だ。
金谷線もまた本数が1日4本しかないので「時間さえ合えば」の但し書きがつくものの、同区間においてはバスが最速・最安ということになる。
久里浜港のアクセスバスのように、特に何も考えずにフラっと来てバスに乗るのは多少の困難を伴うかもしれないが、金谷港にも楽しげな路線バスが出入りしている。時間や行き先に応じて電車と使い分けたいところだ。
【画像ギャラリー】しっかりバスも通ります…東京湾フェリー金谷港(6枚)画像ギャラリー
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