■早朝便は夜行バスのごとく?
入れ替わるように出発したバスは、引き続き東海北陸自動車道を南下していく。特に目立った渋滞もなく快適に走行する。座席はワイドというほど幅広でもないが、十分に座れるサイズである。
フットレストもあるので足を伸ばすことも可能だ。朝早い出発だったこともあり、休んでいる人や携帯や音楽プレーヤーで楽しむ人など車内は夜行バスのように静かだ。
9時頃には愛知県に入り、いよいよと都市部が近くなってくると、徐々に走行する車の量も増えてくる。名神高速道路を経て名古屋都市高速に、そして名古屋駅前のミッドランドスクエア前バス停には9時25分に、そして終点の名鉄バスセンターには9時33分とほぼ定刻通りに到着した。
■乗車目的で最適な選択を!
今回は富山県の高岡から名古屋を結ぶ路線に乗車した。休憩地点で見たように、この路線はトリプルトラックで、また夜行バスとしても何社か乗り入れをしており、なかなか充実している。
運賃は週末の高い日でも筆者が乗車した加越能バスで4300円、きときとライナーは4500円、また富山駅前から出発する名鉄・富山地方鉄道のバスは5800円と利用しやすい設定だ。
北陸新幹線の敦賀延伸で賑わう福井県だが、富山エリアもこれから立山黒部アルペンルートの再開、また砺波のチューリップイベントなど観光に最適な季節がやってくる。
もちろん速さでいえば新幹線に勝るものはないが、都市内をピンポイントで結ぶ高速バスのネットワークというのも捨てがたい。移動の目的に合わせて最適な選択で旅を楽しんでいただきたい。
また、ひるがの高原サービスエリアで休憩中に乗務員から聞いたことだが、今回乗車した車両は今年の車検をもって引退する予定なのだという。確かによく見れば車体のあちこちに傷みや年季を感じる部分があるが、どうか最後の運行日まで元気で安全に乗客を運んでほしいと願った。
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