名古屋の方には当たり前すぎて申し訳ないが「名古屋に行くならここへ行け」という、観光でもなく名古屋メシでもない、記者が名古屋出張時には必ず行くおススメの場所を紹介する。またバスマガジン記者らしく? 名古屋市内で撮りバスも敢行したので画像ギャラリーでご覧いただきたい。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】名古屋の栄で撮りバス!(5枚)画像ギャラリー東名高速線ではなく新幹線?
バスマガジンの記者ならば東名高速線(東名ハイウェイバス)で行けよと言われそうだが、出張なのでそんなに時間は掛けていられない。かといって大急ぎでもないので、程よく早めに出発すれば十分なJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」を利用した。
これは割引乗車券ではなく、純然たる「主催旅行」つまり、添乗員なしのお一人様ツアーである。指定された「こだま号」のみが利用でき、乗り遅れは無効。新幹線特急券のような、当日中に発車する自由席なら乗車可のような救済もない。
指定された区間しか利用できず(東京・品川はクーポン券面にかかわらずどちらでも乗降可)、途中下車も途中乗車もできないという厳しい制約がある。発売個所はJR東海ツアーズかJTBのみ。
しかし魅力はその安さだ。こだま号しか利用できないが激安で、しかもドリンククーポンが付いてくるので新幹線駅の売店でビールでもソフトドリンクでも好きなものと交換できる。こだま号には車内販売はないので、駅で引き換えておく必要があるが、駅弁を買ってもお茶代が無料になると思えばさらにお得だ。
もう一つのポイントはグリーン車プランだ。大型連休ではぷらっとこだまの普通車指定席枠は満席が多く出ていたが、グリーン車は選び放題だった。しかしグリーン車はちとぜい沢では?とお思いの方はご安心を。普通車プランに概ね1000円プラスするだけでグリーン車に乗れる。
東京駅までは都営バスで!
東海道新幹線に乗車するのにJR東日本の在来線を利用するのはごく自然だが、ぷらっとこだまは普通乗車券の東京都区内発ではなく東京駅発なので別途東京までの運賃が必要。
また東京駅までの乗車券を持っていなければ乗り換え改札口は通れないので一度在来線の改札を出る必要がある。であれば条件が合えば外から東京駅にアプローチした方がスムーズ。
記者はいつも都営バス「東22」系統で呉服橋で下車する。呉服橋は東京駅日本橋口の目の前にバス停があるので、東海道新幹線の日本橋口改札は目と鼻の先。ちょうどホームの16号車のところに上がってくる形だ。
有人改札でクーポンを提示して改札を受け、指定されたこだま号の発車時刻までホームで待つ。この間に駅弁を購入したり、ドリンククーポンを飲み物と引き換えたりとやることはある。
指定されたこだま号に乗車すれば名古屋までは約2時間30分、寝るなり写真を撮るなり駅弁を食べるなりゆったりとしたグリーン車の旅を楽しむだけだ。
なお、のぞみ号やひかり号の通過待ちのために長時間停車する駅をあらかじめ調べておけば、車内販売はないが駅の売店や自販機を利用することはできる。その駅ならではの駅弁を狙えるのもこだま号の特権だ。