バスの周囲には運転士から見えない死角がたくさんある!! 降車直後の危険を回避しよう

発車間際のバスのドアはたたかないで!

 すでにドアが閉まっているのにドアをたたいて「開けて!」と叫ぶのも危険です。運転士はドアを閉めてから発車するまでに多くの運転操作をしています。

 お客さんが着席をしているかどうかの確認、立席のお客さんは手すりを持っているかの確認、不安定な状況のお客さんはいないかの確認をして、続いて発車にともなう車外の安全を確認をします。

連節バスになると確認項目はさらに多岐にわたる
連節バスになると確認項目はさらに多岐にわたる

 そして右車線を確認してウインカーを出して、ここで初めてブレーキペダルからアクセルペダルに足をかけて発進操作を始めます。乗降が多い停留所ではパーキングブレーキを使用しているので、これらの解除操作も加わります。発車直後には自動放送の操作や発車後の安全確認なども続きます。

 発車直後にドアをたたくことはとても危険ですし、バスの発車が大きく遅れることになってしまうのです。

降車後は周囲を確認して速やかにバスから離れましょう!

 最後に降車時は周囲に危険がないかを確認して、速やかにバスから離れてください。死角の多いバスの周囲は運転士から見えにくいですし、そのまま道路を横断すると対向車が走ってくる恐れがあります。

左席からは死角がないように見えるが運転席からは見えない場所がある
左席からは死角がないように見えるが運転席からは見えない場所がある

 大きな窓があるバスですが、大きな車体が災いして運転士から見えない部分も多いのです。これをカバーするために多くのミラーを備えていますが、それでもカバーできない部分があるのです。

 バスのイベントなどで運転席に座る機会があったら、ぜひ体験していただきたいです。左前方は確認用の窓やミラーが付いているものの、完全に死角をなくすことはできないのです。バスが発車してからゆっくりと安全を確認してから道路を横断してください。

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