■やっぱり輸入車は強気なのか?
では、いくらスピードを出しても構わない区間がある、ドイツのアウトバーンを走るような、海外の大型バスの速度計は何キロまで書かれているのだろうか。クルマの流れに乗る必要性を考えると、日本車とは比較にならない数値を予想したくなる。
ヨーロッパで広く使われる、メルセデス・ベンツの大型高速・貸切車の「ツーリズモ」のダッシュボードを凝視してみると……なんと120km/hが上限だ。スペインのイリサールが製造する「i4」もまた120km/hである。
何事にもスケールが大きいアメリカはどうか。都市間長距離バスで使われる大型車、プレヴォスト「H3-45」で使用されている速度計はマイル/キロ併記で、時速80マイルと120km/hが最大値になっている。
意外や意外、速度計に刻まれている上限値はむしろ日本車のほうがアグレッシブだった。
■もちろんそんなに出ません!!
120ないし140、160km/hのような値が速度計には記されていても、実際にそのバス車両がメーターを振り切る勢いで飛ばせるかと言えば、当然ながらまず不可能だ。
現代の車両に付いている速度計の上限値は、「こんなにスピードが出せる!!」ではなく「それくらいの余裕をもって走れますよ」という意味合いのほうが遥かに強い。
バスがお客さんを乗せて走る際、どんなに速くても路線車で60km/h、高速・貸切車なら90km/h前後が実用上の最大値……のはずだ。
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