あれってハイグレード車の証? 後輪にカバーが付いた路線バスの正体が謎すぎる!!

■近畿エリアが有名だけど……

 巻き込み防止カバー付きの車両で有名なのが近畿エリアだ。阪急バス、阪神バス、大阪シティバス、近鉄バス、高槻市営バス、伊丹市営バスなど、様々なバス事業者で採り入れ、随一の規模を誇る。

大阪シティバスの路線車。後輪に巻き込み防止カバーが見える
大阪シティバスの路線車。後輪に巻き込み防止カバーが見える

 また、最近は普通のフェンダーに戻っているが、愛媛県の伊予鉄バスでも、過去にカバー付き車両を多数運行していた。

 グループ会社の伊予鉄南予バスで現在も使用している、年式が旧いタイプの路線車にはカバーがそのまま残り、往時の面影が偲ばれる。

 カバー付きは西日本エリアのみという印象を持つかもしれない。とはいえ東のほうに注目してみると、東京都の小田急バスや神奈川県の京浜急行バスなど、少ないながらもカバー付き路線車を持っている事業者がある。

 近畿エリア外では、静岡県のしずてつジャストランがとりわけ積極的で、73台のカバー付き車両を運行している。

 各事業者とも大型路線車に取り付けられる場合が多いようだが、小型・中型路線車にも取付例がある。

 タイヤの半分近くを覆うものから、フェンダーとタイヤの隙間を隠す程度の控えめなタイプまで、機能は同じでも形状が何パターンかに分けられるのもポイントだ。

カバーの色を車体に合わせて一体感を持たせている
カバーの色を車体に合わせて一体感を持たせている

 実用性はもとより、付いていると非常に目立つのに加え、全国で平均して見るなら珍しい部類に入るのもあって、趣味方向からアプローチした巻き込み防止カバーの魅力は絶大だ。

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