そういやアレどうなった? 絶滅危惧種になった路線バス設備が多すぎる!!

■物凄く便利、だけど絶滅危惧種に!?:バス接近表示(バスロケ)

 車両に留まらずバス停にも注目すると、こちらにも姿を消しつつある設備があった。バス接近表示である。

 接近表示は、比較的本数が出ている都会の路線の、電光式バス停標識に組み込まれてる場合が多い。バスがいくつ前の停留所を発車したかを、黄色や緑色などのランプや、7セグメント表示器で「3」や「1」といった具合に表示させて、利用者に知らせる仕組みだ。

今や希少!?な接近表示サービス
今や希少!?な接近表示サービス

 次に来るバスが居る位置の目安を、バス停標識を一目見るだけで確認できる大変便利なサービスだ。ところが、設備の経年劣化で保守が困難になったり、通信に使用していた回線が使用できなくなったり等々、諸事情が重なり廃止する動きが近年本格化してきたようだ。

 ランプ点灯型のバス接近表示の代替手段として、バス停標識のデジタルサイネージ化、もしくはバス利用者が持っているスマートフォン等の携帯端末への依存が挙げられる。

 接近表示機能を搭載したバス停標識本体は、サービス廃止後も電源をOFFにして暫くそのままの姿形で使われるハズであるが、動いている姿を見られる残り時間は少ないかもしれない。ちなみに都営バスの接近表示は今も現役だ。

【画像ギャラリー】もうすぐ見られなくなる!? 超少数派に変化したバス設備(6枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。