■意外と外国企業が多い
さて、その事業者の名前を見てみると、これが意外と英国以外の会社だったりして面白い。よく見かけるのがRATPグループで、これはまさにパリ交通局である。
ロンドンのバスをフランスの国営企業が運営するというのも奇妙な話だが、契約を結べば官民問わず参入は可能なのだ。車体にはパリの地下鉄などでも見かける、女性の横顔を模したようなロゴが目に付く。
アリーバ(ARRIVA)と記されたバスも見かける。こちらは元・ドイツ鉄道グループで、以前は象徴的な「DB」ロゴも記載されていたが、2025年現在はブランドが売却されてしまった。
アリーバ社の売却先がアメリカの交通運営企業だったので、強いて言うならば、アメリカの会社がイギリスでバスを走らせている、のような感じだろうか。
ブランドそのものが無くなってしまったが、以前ロンドンバスの運行を行っていたアベリオも、オランダ鉄道系の交通運営企業だった。
アベリオは、バス以外に鉄道運営なども行っていたが、2023年に英国の事業を売却。2024年からブランド名も変更されたため、消滅してしまった。
2024年、東京メトロが住友商事などと合弁で、ロンドン近郊を走るエリザベス線の運営事業に参入した。
もしも、この流れで日本のバス事業者がロンドンバス事業へ参入し、赤い2階建てバスに「HATO-BUS」「MICHINORI Holdings」なんて書かれていたら面白い!? と愚考してしまった。
【画像ギャラリー】地域限定なのに多国籍!? ロンドンの赤いバス(5枚)画像ギャラリー
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