東京BRTがプレ運行を開始!! 都区内初の連節バスも登場

将来はお台場、豊洲、選手村に運行を拡大する

 プレ運行がスタートした10月1日、3種類のバスを乗り換えながら、虎ノ門~晴海間を何回か往復してみた。

 初日ということでバスファンや家族連れなど、バスへの乗車そのものが目的という乗客が目立ち、10~15時台の便はいずれも座席がひととおり埋まる程度の乗車率だった。

 今後、ビジネスユースを取り込んで利用者が増加していくにつれ、連節バスの比率を高めていく必要がありそうである。

環状2号線の築地大橋を渡って都心から臨海部を目指す連節バス

 また仮ルートでの運行であるため、BRTの速達性を支援するバスレーンなどはまだ整備されていない。それでもほぼ定刻で運行されているのは、時間帯ごとのクルマの流れを研究したダイヤによるものであろう。

 しかし、たとえば10時台の新橋→晴海間の所要時間は、都営バス「業10」系統の新橋→晴海一丁目間と同じ18分であり、BRTをうたうからにはよりスピードアップが求められる。

 本格運行の際にはバスレーンに加え、バスの接近に合わせて前方信号の青の時間を延長するPTPS(公共車両優先システム)の整備が求められよう。

建設工事が進む環状2号線本線トンネルを横目に走る燃料電池バス
建設工事が進む環状2号線本線トンネルを横目に走る燃料電池バス

 2021年4月以降のプレ運行二次ルートでは、虎ノ門ヒルズ~東京テレポート間の幹線ルート、虎ノ門ヒルズ~豊洲市場前間の晴海・豊洲ルート、新橋~勝どきBRTの勝どきルートの3系統へと拡大。

 環状2号線本線トンネルが開通予定の2022年度以降は、幹線ルートに晴海四丁目経由を設け、新橋~晴海五丁目間の選手村ルートを加えた本格運行が予定されている。東京臨海部の生活と観光を担う大動脈として、大いに成長することを期待したい。

◎参考サイト/TOKYO BRTとは?

最新号

【3月27日発売】巻頭特集は「立川バス」と「エルガEV試乗」!! 楽しいバスの企画満載の バスマガジン124号!!

【3月27日発売】巻頭特集は「立川バス」と「エルガEV試乗」!! 楽しいバスの企画満載の バスマガジン124号!!

【3月27日発売】巻頭特集は「立川バス」と「エルガEV試乗」!! 楽しいバスの企画満載の バスマガジン124号!!