運休のまま休止
ダイヤを変更したり、運賃をかなりの低額に抑えたりとさまざまなテコ入れを行った同社唯一の都市間高速路線で、何とか守り通したい意地はあったのだろうが、2往復になった時点で残念ながら終焉を迎えていた路線だった。
記者は何度も「ゆのくに号」に乗車したが、往時は大分側の事業者が3列シート車を投入する等、運賃も安くお得感の強い路線だっただけに残念だ。
高速バスも再編の時代か
同社に限らず一般路線バスと高速路線バスを運行する事業者にとって、収益だではなく深刻なのが乗務員不足だ。日常の通勤・通学の足を減便するわけにはいかないので、まず整理されるのは高速路線と相場は決まっている。
コロナで乗客減に苦しむバス事業者が最初に手を付けるのが高速バスなので、今後はこうした乗客減と乗務員不足による高速バス再編の流れになるのかもしれない。もっとも、収益性の高い路線は増便したり新規開設をしたりという動きもあろうが、難しい判断を迫られることだけは間違いなさそうだ。
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