日本新三大夜景都市・北九州市の皿倉山へ運行開始した西鉄バスで行こう!!

日本新三大夜景都市・北九州市の皿倉山へ運行開始した西鉄バスで行こう!!

西鉄バス北九州は、10月27日(日)までの金曜・土曜・日祝日限定で、小倉駅新幹線口~高速皿倉山ケーブル間の直行バスを運行する。

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

■北九州市の夜景を狙った路線

都市高速道路上からの昼間の風景もなかなかなもの
都市高速道路上からの昼間の風景もなかなかなもの

 北九州市の夜景代表スポットである皿倉山は、「100億ドルの夜景」と呼ばれており、北九州市街地を標高622mの山頂から見下ろす景色は圧巻のスケールを誇る。北九州市民のみならず、国内外から多くが訪れる人気の観光スポットだ。西鉄バス北九州では、直行バスを運行することで皿倉山までのアクセス向上を図りたい考え。

 西鉄グループでは、北九州市と2022年5月に包括連携協定を締結し、北九州1-DAYパスや北九わんぱく(1泊)チケットの販売など公共交通の利用促進や観光振興に資する取り組みを進めてきた。当バスの運行を通じて、さらなる沿線・地域全体の活性化への寄与を図るとしている。

■「小倉駅~皿倉山線」の概要

小倉駅の南側は路線バスが多いが新幹線は反対側!
小倉駅の南側は路線バスが多いが新幹線は反対側!

 運行ルートは、小倉駅新幹線口バス停~高速皿倉山ケーブルバス停を都市高速経由で運行する直行便。運行期間は10月27日(日)までの金曜・土曜・日祝日のみ。ダイヤは2往復(片道所要時間は約20分)で、小倉駅新幹線口発の1便が17:25発、2便が20:05発。高速皿倉山ケーブル発の1便は19:35発で、2便が22:00発。

 運賃は、片道大人610円・子ども310円。なおこのバスは、得パス、各種グランドパス、各種フリー乗車券、SUNQパス、ホリデーアクトパスでの利用もできる。

■既存の路線バスでも行けるが…

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 高速皿倉山ケーブル停留所へは小倉・砂津から既存の都市高速道路経由の路線バスで行くことはできる。さらに言うと北九州と福岡を結ぶ高速バス「いとうづ号」であれば、小倉・福岡双方からアクセス可能だ。

 それでも2往復の直行バスを設定したのは、小倉駅新幹線口が新幹線からの乗客が乗りやすいという利便性からだということは想像に難くない。しかし夜景を見るのに仮に小倉まで新幹線でやってきても、まずはホテルにチェックインしてからということは考えられないだろうか。

 そうすると西鉄バス北九州が多く発着する小倉駅南側の方が歓楽街で宿泊施設も多く便利だということになるだろうか。高速バスであるにもかかわらず、いとうづ号は一般道をかなり長く走るので所要時間はかかる。路線バスでも小倉市街地での途中の停車があるのでやはり時間はかかる。その点では直行バスの利用価値はあるのかもしれない。

 さて、高速皿倉山ケーブル停留所は都市高速道路本線上のバスストップだ。この路線は本線上バスストップが終点(始発)となり、その後は回送で引き続き都市高速道路を走るしかない。せめて黒崎駅まで結べば上下線で双方から利用ができ、もっと便利になったのかもしれない。

お帰りは上り線の本線バスストップから!
お帰りは上り線の本線バスストップから!

 終点の高速皿倉山ケーブル停留所で降車すると、ケーブルカーの山麓駅はすぐそばなのだが、まぁまぁの坂道が待っている。以前は鹿児島本線八幡駅からケーブルカー駅まで路線バスが走っていたが、廃止されてしまった。

 どうせ降車扱いのあとは都市高速道路を回送するのであれば、一つ前のランプで降りてケーブル駅の目の前で降車させれば高齢者でも気軽にアクセスできるのではないかと思われる。なお、帰りのバスは上り線の停留所なので高速本線を橋で越えてから乗車することになるので注意が必要だ。今後の利用状況によって改善されるのかどうかが注目される。

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