バスターミナルといえば、各方面からのバスが多数集まってくる、バスの拠点施設のことを指す。その一方、バスターミナルと同じような作りや設備を持った施設を「バスセンター」と呼んでいる場所が割とあるようだ。バスセンターとバスターミナル、何か違いでもあるのだろうか?
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、バスセンターとバスターミナルの写真があります)
■果たしてあるの? バスセンターとバスターミナルの違い
バスセンターは和製英語、バスターミナルは地域によっては英語圏でも通じる違いがあるにせよ、それ以外にバスセンターとバスターミナルとで、明確に異なる要素が果たしてあるのか、性質はほぼ同じで言い方の違いだけなのか。
手始めに、どんな質問も自信満々で大法螺……いえ大変貴重なお答えを提示してくださる、検索エンジンのAIさんに聞いてみた。すると返ってきたご回答が……
「バスセンターとバスターミナルはどちらもバスの発着場を指しますが、規模や機能に違いがあります。一般的に、バスターミナルは複数のバス路線が発着する大規模な施設を指し、バスセンターはそれよりも小規模な施設を指すことが多いです。法律上、バスターミナルはバスが2台以上同時に停車して客扱いできる設備を持つバス発着場と定義されています。(引用おわり)」
……であった。ホントにそうなの?
何を根拠にその回答を導き出したのか、ソースとして利用したリンク元を辿ると、以前『バスマガジンWeb』に寄稿した自分のコラムだった。
それをソースに使うのもどうかと思うけれど、バスセンターのほうがバスターミナルより小規模だなんて書いた覚えないんだけどなぁ。
もし規模が バスターミナル>バスセンター なら、1度にバス2台停めれば相当キツキツな沖縄の辺土名バスターミナルと、乗り場が11番線まである広島バスセンターの対比はどうなるんだ、という話である。AIさんお疲れ様でした。
■バスターミナルの定義から違いを探る
「バスターミナル」に関しては、国が示す定義が一応あり、1度に2台以上のバスが客扱いできる設備を持ち、なおかつレーンに一般車が入ってこられないバスの停留所を指している。
ただしこの定義に厳格なルールはなく、条件に当てはまらないバス停も慣用的にバスターミナルと呼んでいる場所があるため、あくまで目安といったところ。
ともあれ、上記の定義に加え、よくバスターミナルにありそうな設備と構造を書き出してみて、バスターミナルにあって、バスセンターにないもの(その逆も然り)を探ってみよう。
(No.)項目:バスターミナル/バスセンター
(1)2台以上客扱可:○/○
(2)一般車通行禁止:○/○
(3)一般道上にある:○/○
(4)多層建て:○/○
(5)バスの車庫がある:○/○
(6)売店:○/○
(7)チケット売り場:○/○
(8)トイレ:○/○
結局のところ以上の8項目では、バスターミナル/バスセンターともに、条件が一つでも当てはまる場所が確認できたためイーブン。基本的な設備・構造面ではどちらも殆ど同じ、ということになりそうだ。
また、地下道などに掲示されたバスセンターへの案内表示に、英語表記だけ“Bus Terminal”と書かれている例が見られ(写真参照)、この場合もバスセンター=バスターミナルの図式が成り立つ。
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