いよいよ福岡市に入る!
九州道を福岡ICまで走り、福岡都市高速道路で天神北ランプを目指す。 天神北ランプを出れば、すぐそこは福岡市の中心地である天神地区だ。都市間高速バスで西鉄天神高速バスターミナルに入れるのは、基本的に西鉄が運行に噛んでいる路線のみで、同社の強みでもある。
西鉄福岡駅の上にバスターミナルがある構造で、路上停車の市内路線バスや西鉄電車とは垂直移動だけで済む。しかし天神では降車はなく、ターミナルの降車場でドアを開けるもののすぐに発車し通過した。
天神を出ると次は終点の博多バスターミナルだ。博多バスターミナルは民間会社の運営で、西鉄も出資しているが西鉄だけのものではないので、博多に路線を持つ他社でも入ることができる。蛇足ながら昨今、ウィラーの高速バスが博多バスターミナルに入ることができたのは、運行会社の祐徳自動車の関係だと思われる。
2階の高速降車場にほぼ定刻で到着したはかた号は最後の3名を降ろして、目と鼻の先にある博多営業所に回送していった。
乗って育てる「はかた号」!
はかた号は30年以上の歴史を持ち、西鉄が試行錯誤を重ねて育ててきた路線だ。個室でもACコンセントはなくUSB2ポートのみで、リクライニング角度も大きくはないが、西鉄がこれを最終形態にするとは思えない。
最近は個室を設ける高速バスが出てきているので、車両更新の際には工夫を凝らした新たな仕様が誕生するかもしれない。
「キングオブ“夜行”バス」の名にふさわしい「はかた号」は、プレミアムシートを選択しても夜行のサンライズ+新幹線よりも安く、睡眠時間を有効に使い翌日も楽に行動できる移動手段としてはアリだと思う。
コロナで減便や運休または廃止された路線もある中で、西鉄のフラッグ路線として走り続ける「はかた号か」に一度乗車してみてはいかがだろうか。
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