神田駅前に停車するのは平日のみ
秋26系統の秋葉原駅前方向の平日ルートは岩本町一丁目交差点左折して神田金物通りに入る。昭和通りを過ぎ中央通りの今川橋交差点を右折して神田駅前に停車する。そのままJRのガードを通過し、須田町に停まる。
この交差点は道路が二又に分かれていて、このあたりは都電の終点だった。余談だが須田町停留所は交差点を過ぎて中央線のガード付近にもあった。これは廃止された「S-1」系統の停留所だ。ポールはまだ残っていたが、ロープが張られ残念な姿になっていた。
反対の葛西駅前方向の平日ルートの須田町停留所はガードの南側に位置する。そのまま南に向かい神田駅前停留所は駅のだいぶ北側に位置する。その理由は神田駅北口交差点を左折するからだ。
この付近も金物通りと同様に一方通行が存在する。こちらは神田平成通りと称する。左折してガードをくぐったところが神田富山町。
かつて草28系統という路線があり、当時はここも神田駅前を名乗っていた。この系統は両国駅前発着に短縮された上で「両28」系統として現在も残っている。次は岩本町駅前だ。昭和通りを過ぎ、水天宮通りに戻るという形だ。靖国通りを右折すればバス停があり都営新宿線の入り口も目の前だ。
ここから靖国通りを走り東神田交差点を右折して、清洲橋通りに出て南に進路を取る。神田駅前を中心とした須田町・神田駅前・神田富山町の各停留所の時刻表の休日欄はバスが通らないので当然ながら真っ白だ。
昔は対面通行だった!
現在の一方通行はかつては対面通行だった。昭和46年3月に神田、日本橋地区の大規模な一方通行指定実施により現在の通行方法になった。
昔の秋26系統は清洲橋通りを北向きに向かい、馬喰町を経由して東神田に出て神田平成通りに入り神田駅に向かっていた。当時はまだ現在の住居表示が実施される前で、当時の町名で停留所が存在した。
東神田は豊島町、岩本町辺りは松枝町と名乗っていた。秋26系統が誕生したのも古く、当時は秋葉原駅からさらに上野方面まで伸びていたようだ。
最後に秋葉原駅周辺も紹介しておく。秋葉原駅前方面は万世橋交差点を右折し、昭和通り手前を左折で秋葉原駅前に入る。葛西駅前行きはターミナルがループ状なので、降車扱いをした後にバス停で乗車扱いをした後、ターミナルを左に出て昭和通りに入り万世橋交差点に至る。言わばこの区間は一筆書きである。
一方通行による常時のルート違い、さらに曜日によるルート違いと、都内でここまでややこしいルートはなかなか見られないのではないだろうか。往復、平日と休日と合計4パターンあるので、4回乗車して隠れたスポットを見つけてみてはいかがだろうか。
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