四半世紀以上も現役ってマジ!?  1990年代に製造された路線バス3車

■(3)伊予鉄バス 愛媛22 か2003

 最後は伊予鉄バスの大型路線車である日野ブルーリボンだ。ウイングマークと呼ばれる日野自動車の昔のエンブレムが前面に取り付けられており、顔を見ただけで時代を感じさせる。

伊予鉄バス 1993年式日野ブルーリボン ツーステップ車
伊予鉄バス 1993年式日野ブルーリボン ツーステップ車

 このブルーリボンは上記のレインボーRJより少し新しい1993年式。伊予鉄バスが導入した同型のブルーリボン7台のうちの1台とされる。巻き上げ式方向幕が残るほか、メトロ窓と呼ばれる引き違い式のサッシが目を引く。

 さらに、角目4灯ヘッドライトと柿の種テール、ツーステップ、板張りの床、4枚折戸、長いシフトレバーに加え、花柄のシートカバーや網棚など、おいしさ溢れる路線車のロマンがてんこ盛りな車両となっている。

 現在は伊予鉄バスの川内営業所に所属している。2023年2月に、松山市駅〜さくらの湯間約18kmを結ぶ76・77系統川内線を利用した際に、この1993年式日野ブルーリボンがやってきた。通しでの運賃は790円だ。

 何気なくバスを待っていて、こういった旧年式のクルマに当たると、今となっては実用面で不足に感じる点はあるものの、趣味の上ではおみくじで大吉を引いた時のような高揚感に満たされるものだ。

【画像ギャラリー】島根県・愛媛県を走る旧年式路線車(9枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。