聖地巡礼派に話題沸騰!? 大人気の「道の駅とよはし」へは路線バスでも行けるんだぜってマジ?

■バス停はどこ?

バス停施設ではなく地下道の出入り口に貼ったバス停
バス停施設ではなく地下道の出入り口に貼ったバス停

 そして出入り口に近い案内所近くに豊鉄バスのポスターを見つけた。この人気により3月1日から道の駅とよはしまで直通する路線バスの運行が始まった。直通バスは1日6便、9時台~17時台で運行される。所要時間は約35分、運賃は片道大人510円である。交通系ICカードでの支払いに対応している。時計を見ると、もうすぐ道の駅から豊橋駅前に向かうバスが来るので見に行った。

 案内図によると、バス停があるのはTomateやあぐりパーク食彩村のある西側ではなく東側に向かう地下道を出たすぐ横だ。指示に従って向かってみたが、それらしいバス停やベンチ等の設備が見当たらない。どこにあるのかとあちこち見渡してみると、その地下道のガラスにバス停のようなシートが貼られていた。

 その下には時刻表も貼り付けられていたので、どうやらこの辺りで間違いないらしい。そして道路を眺めていると、地面に乗り場の案内マークが貼られていた。この位置にバスが停車してくれるようだ。しばらく待つと駐車場の向こうからバスがやってきた。少しの停車の後、数分の遅れで豊橋駅前へと向かっていった。乗客の姿はなかった。

■問題点も…

1日6便は使いにくいのが実情?
1日6便は使いにくいのが実情?

 豊橋市の豊橋駅前から技科大前・道の駅とよはしを結ぶ、豊鉄バスの豊橋技科大線に乗車したが、今回は直通するバスではなく技科大前を経由する福祉村行きを利用した。というのは、豊橋技科大線は行き先が先端で分岐していて、終点まで乗車してしまうと違う場所に着いてしまう。今回下車した技科大前、福祉村、りすぱ豊橋、そして道の駅とよはしと、4つの行き先に分かれている。

バスが停車すると道路をふさぐのでバスベイ設置が望ましいところだが…
バスが停車すると道路をふさぐのでバスベイ設置が望ましいところだが…

 距離的にはそう違わないのだが、直通バスが運行を始めるまでは技科大前から歩くのが近かったようだ。ただ大学のキャンパス内に停まるため、そこからどう歩いて向かうのかの案内がないので難しい。それに途中歩道のない区間もあり、交通量が多い道路を歩くのは不安だ。よって直通バスの登場自体は歓迎されるべきなのだが、1日6便は少ないように感じる。経由地を追加してでも、もう少し道の駅とよはしに停車する便数を増やせば便利だろう。

 またバスの行き先表示やバス停の表示にも道の駅とよはしという文字を探すのが大変で、バス停で待つのが不安だったのも事実だ。利便性をアピールするのであれば、系統をうまく整理して分かりやすい経由にすると利用機会も増えるだろう。

■バス停そのものを改善すべき

ポールがないけどバス停?
ポールがないけどバス停?

 道の駅とよはしの新設されたバス停も見つけるのが大変だった。バス停らしい設備がないのは不安でしかない。デザインも大切だが、やはりバス停らしいポールや停留所設備があればと感じた。また、急ごしらえだったからなのか、地下道近くに停留所を設置したかったからなのかはわからないが、駐車場から出口に向かう道路上にバス停があるのだ。

地下道の入り口でありバス停の待合室ではない
地下道の入り口でありバス停の待合室ではない

 よってバス停を利用するには駐車場を出る車を止めてしまう形になり、バスが停車して乗客を待っている間に車が何台か並んで待つという光景が見られた。完成した設備なので、バスベイを設けることも難しいのかもしれないが、車の導線を邪魔しないところにバス停を設置した方が便利である以上に安全である。

バス停の位置を示すものはこれだけ?
バス停の位置を示すものはこれだけ?

 路線認知がまだされていないが、公共交通として自家用車がなくても人気の道の駅に行けるというのはありがたいので、アップデートしつつ分かりやすく使いやすい路線になってほしい。ちなみに昨年放送されたアニメ「負けヒロインが多すぎる!」の舞台となった豊橋市だが、豊橋市出身の作家、雨森たきびさんのライトノベルが原作ということもあり、放映中は聖地巡礼ファンが押し寄せ盛り上がりを見せた。

聖地巡礼にも?
聖地巡礼にも?

 先日続編の制作が発表され、期待が高まっているが「道の駅とよはし」にもサイン入りポスターやパネル、コラボ商品が販売されている。駅から遠い当地に訪問するには、これまでは時間もかかるので大変だったが、バス路線の延伸で効率よく回ることができるようになった。聖地巡礼にも利用可能な路線だ。

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