路線バスの暖房は一体どこ!? 知られざる仕組みがスゴかった

電気バスの暖房はやっぱり電気で?

 ディーゼルエンジンで動くバス車両の暖房をエンジンの熱(冷却水)で賄うのはイメージしやすい。では電動モーターのみで走る電気バスの暖房事情はどうだろうか。

 電気自動車の暖房システムには幾つか種類がある。まずは家庭用エアコンとほぼ同じ、冷暖房兼用のエアコンユニットをバッテリーで動かすタイプだ。

 次に、電気を熱に変える装置を組み込んで暖房機能に用いるタイプもある。「PTCヒーター」と呼ばれるもので、熱源に空気を当てて温風を出す方式と、水を加熱して暖気を作り出す方式に分かれる。

 今後どんどん変化していくと思われるが、最初から100%電動で作られた電気バスの暖房システムといえば今のところ上記のどれかと言える。ただし、元々ディーゼル車だったバス車両をEV化した改造車の中には、軽油で動く暖房装置を積んでいるものがある。

 普段なら率先して眺める機会などゼロに等しい暖房装置にも、快適性向上のための様々な工夫が隠されているのだ。

【画像ギャラリー】下から吹き出すアツい風!! バスのヒーター(4枚)画像ギャラリー

最新号

【12月20日発売】巻頭特集は「岩手県交通」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン127号!!

【12月20日発売】巻頭特集は「岩手県交通」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン127号!!

バスマガジン Vol.127は12月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、岩手県交通を特集。続く特集では、バスの用品やパーツなどを開発している企業とアイテムを紹介する[バス用品探訪]ではバスの交換用ヘッドライトを紹介。そしてモノクロページの特集で注目していただきたいのが、[絶滅危惧種になっているアルピコのバス]だ。そして後半カラーでは、本誌の強力な連載[終点の情景を求めて]に注目。今号は京都京阪バスの「猿丸神社」を訪ねる。