■バス車内で研修
実際の貸切車に乗車しての研修では、最前列に指導ガイドが陣取り今見えている景色をリアルタイムで案内する。指導を受けるガイドたちは客席からそれらの案内を聞いて、景色を見て、自分のノートに書き込み、または照合することにより頭に叩き込む。
そして一人ずつガイド席に立ち、実際の案内をしてみる。実際に走っている場合はその場の風景がリアルタイムで変わるので、その通りにガイドすればよいが、渋滞や信号停車等で何かの話を挟んだり、時間調整をしたりと臨機応変さが求められる。
以前に記者が運転士の教習体験をした際にカメラマンとして記者の運転するバスに乗車した浅野史歩さんは、案内の中に突然クイズを出してくるという手法で、車内の盛り上げ方の一例を披露してくれた。
そして同社には1名だけ、男性ガイドが在籍している。声としゃべり方はまるで芸能人だ。それもそのはずで、前職が劇団員だったという暁拳大さんは、一度しかない人生でやりたい夢は全部したかったということで、バスガイドもやりたいことの一つだったようだ。劇団員の職歴を生かしての歌声やマイク不要と思われる声はさすがだ。
■いきなりテンションMax!
一般の貸切バスとまったく異なるテンションでスタートするのが「カババス」という水陸両用車でのガイドだ。ハイデッカーバスの中で疑似的にやってもらったが、おおよそバスガイドとは思えないテンションでスタートする。ほとんどイベントMCのノリである。いままで普通にガイドしていたじゃないですか!と突っ込みたくなるほどの豹変ぶりはエンターテイナーでもあることを実感した。
同社のバスガイドは現在は高卒ではなく20歳以上で応募ができる。ガイド歴がなくても中途採用でも来年度の新卒でも募集しているようだ。先輩からの厳しい指摘と仲間との温かい助け合いで共に成長していくバスガイド業にも運転士とともにスポットを当てていきたい。
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