紹介者側の乗務員に直撃!
では実際に乗務員として採用担当にアプリを使って紹介した側の乗務員に直撃した。取材した乗務員は松岡恭兵さん(24)だ。
--記者:なぜ紹介しようと思ったのですか?
「紹介する方(片岡さん・後述)とは学生時代からの付き合いで、休みがあえば出かける間柄です。ある日「憧れのあるバス運転士になり、より身近で直接的にお客様と接する仕事をしたい」と相談を受けました。
片岡さんの人柄や性格をよく知っており、自分自身も紹介制度で入社したため自分と重なることもあり、 バス運転士への憧れや熱い思いを応援したいと思い、紹介しました。」
--記者:この制度を利用してよかったと思ったことは何ですか?
「片岡さんがエントリーした時点で、MyReferから自分のもとに「紹介した人はどんな人ですか?」という質問が届きました。(被紹介者・応募者を)自分から直接売り込める、自分の言葉が聞いてもらえる仕組みが良かったなと思います」
--記者:乗務員が人を紹介するということは面倒ではありませんか?
「MyReferのアプリを使えば面倒な書類での紹介文を作成する必要はありせんし、質問事項にも選択肢の中から選ぶだけで簡単でした」
「また、募集要項の細かな部分は口頭で説明するのが難しいと思ったところ、全てMyReferに全て書いてあるので、とても紹介しやすかったです」
紹介された応募者に聞いてみた!
今度は、紹介されて最終的に乗務員になった側、つまり応募者側の乗務員に聞いてみた。話を聞いたのは前述の紹介者の友人である片岡朋也さん(23)だ。
--記者:バス運転士のどこに魅力を感じたのですか?
「幼少のころから、当たり前のように安全運転で目的地まで連れて行ってくれていたバス運転士の姿に憧れていました」
「バス運転士の仕事は、地域の方々の輸送手段として欠かすことが出来ない仕事であり、また地域の方々と身近に接することが出来るところに魅力を感じました」
--記者:なぜ名鉄バスを選んだのですか?
「数年前に友人(前述の松岡さん)が名鉄バスに入社しました。入社直後はプロのドライバーとして安全運行することは簡単なことではないが、名鉄バスの先輩や仲間たちの温かい雰囲気に、ここで頑張っていきたい!と目を輝かせて仕事の話をする姿をみてきました」
「そんな松岡さんからMyRefeを通じて運転士採用の提案を受け、子供のころの憧れを名鉄バスに入社することで形にしたいと思い、エントリーしました」
現状では事業者を選択する形になるのか
現状ではどの事業者でも名鉄バスのような比較的好待遇で入社できるわけではない。会社の資本力や規模にもよるし、地域の事情にもよるだろう。
事業者側も連節車を導入して1人の乗務員でバス2台分の旅客を輸送できるようにやりくりをしたり、自治体の補助金で何とか維持できている路線でも営業努力で何とか黒字化しようとしたりと、公共交通機関としての社会インフラであるからこその厳しい現実を乗り越えようとしている。
記者も大型二種免許を持っているが、もう少し若ければサービスエリアで自分が乗っている高速バスの運転士に声を掛けていたかもしれない。本来はそれほど魅力のある職業だと思う。少しでもミスマッチが埋まることを願い、これからますます必要になるバス乗務員にエールを送りたい。(了)