■三重交通カラーなのに三重交通ではない?
その次に展示されているのは2902号車高速乗合バスである。三重交通カラーではあるが、所属は三交伊勢志摩交通だ。三重交通はいすゞのイメージがあるが、日野セレガもあれば、こちらは三菱ふそうエアロクイーン・スーパーハイデッカーである。2011年式のLKG-MS96VPで定員は30名。主に高速鳥羽東京大宮線を担当しており夜行バスならではの装備だ。
車内は3列独立シートで、貸切車とは大きく異なる座席配置だ。各座席にはコンセントとプライベートカーテン、またリクライニングシートにはフットレストがあり快適な睡眠が約束される。夜行高速車を昼間の明るいところで見ることはないので、いつもとは違い新鮮に見える。リクライニングの角度を試したり、くつろいだりしてる人も見られた。
■名阪近鉄も最上級セレガを引っ提げてきた!
最奥に展示されていたのは名阪近鉄バスから臨場の浪漫Ⅱだ。三重交通グループなので、関連会社からの展示だ。名阪近鉄バスといえばブラウン系の塗色だが、浪漫Ⅱはかなり違うイメージだ。紺を基調にゴールドと白のラインで濃尾平野を流れる木曽三川、そして大垣市花のさつきをイメージしたデザインである。
名阪近鉄お約束の日野車で、セレガSHD・2015年式のQRG-RU1ASCAだ。定員はやや少なめの32名となっている。車内は全席総革張りシートで、縦8列のゆとりのある配置でありプレミアム車両らしく、かなりのぜい沢を感じる。後部には化粧室兼用のパウダールームがある。この車両にはコーヒーサービスや車内用のスリッパなどもあるということで、この車両で運行されるツアーに参加してみたくなった。
■お絵描きバスに子供たちは大喜び!
会場では車両展示のほかに多くのイベントが開催された。子どもを対象としたバス運転手やバスガイドの制服を着用しての記念撮影を行う体験イベントや、バスの車体をいくつかのマスに区切って好きな絵を描いてもらうお絵かきバス、さらにバスとの綱引き大会など、いずれも行列のできる盛況ぶりだった。
お絵かきバスに使用されたのは三重交通の2315号車路線バス、三菱ふそうのニューエアロスターKC-MP317Mだ。この車両は毎年秋に開催されている津まつりの会場でお絵かきバスとして登場していて、ここ何年かは年代わりでお絵描きイラストを見ることができた。
昨年はお絵かきバスのイベントがなかったが、今年は感謝祭での登場となりイラストも更新されたようだ。次稿は最終回で事前に販売をアナウンスのなかった、あの「あかりちゃん」グッズがひっそりとだが、大登場していた事実をお届けする。
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