全国には膨大なバス網が張り巡らされている。バスさえあれば飛行機や鉄道を使わず日本列島を縦断するなんて語る必要ないほど楽勝!!……なのだろうか?
文:中山修一
写真:中山修一/バスマガジン編集部
バスで行くならアレの存在が不可欠!?
日本列島縦断の“縦断”には様々な解釈がある。基本的には北海道から本州・四国・九州のどこかを経由して沖縄まで到達できれば一応のクリアと考えて良さそうだ。
高速バスと一般路線バスを移動手段に選んだ際、扱いに迷うのは島と島の間。バスで行こうにも北海道と本州、四国と九州、九州と沖縄を繋ぐ自動車用トンネルや橋は存在しない。
そこを越えられない時点で、解釈によってはバスでの列島縦断は最初から不可能と結論付けられてしまう。
とはいえ、縦断と銘打って飛行機で北海道から沖縄へ向かったのに対し、途中で足が地面に着いてないじゃないか、などと突っ込みを入れるのは野暮というものだ。
物理的にバスで通れない区間は仕方がないし、そもそも話が始まらない。ここでは海路に頼ろう。ただし北海道〜本州を結ぶ長距離フェリーの利用は「バス」のテーマから離れすぎてしまうのでNGだ。
さらに、スタートからゴールまで乗り通しでは様々な問題が出てくるハズ。なるべく夜は動かない場所で休むことにして、夜行バスの乗車も不可に設定した。
各種条件を踏まえると、北海道の稚内〜沖縄県の那覇間が妥当な日本列島バス縦断の区間に定まった。沖縄本島から先は旅客船がないため、陸路+海路の移動ではここが限界だ。
アプリ検索では出ない?! 怒涛のシミュレーション結果
稚内駅近くのバスターミナルをスタート地点に据えて朝8:30に出発した場合、以下のような行程になった。
【1日目】
START
↓
8:30 稚内発(高速バス 高速わっかない号)
↓
14:20 札幌大通バスセンター着
↓
15:14 札幌大通バスセンター発(高速バス 函館特急ニュースター号17便)
↓
20:50 函館駅前着〜現地泊
【2日目】
10:50 函館駅前発(フェリーターミナル行きシャトルバス)
↓
11:20 函館フェリーターミナル着
↓
12:00 函館フェリーターミナル発(津軽海峡フェリー)
↓
15:40 青森フェリーターミナル着
↓
16:02 青森フェリーターミナル(あおもり シャトル de ルートバス ねぶたん号)
↓
16:20 青森駅前着〜現地泊
【3日目】
10:30 青森駅前発(高速バス ブルーシティ号)
↓
15:20 仙台駅前着
↓
17:15 仙台駅前発(高速バス WILLER EXPRESS WB609便)
↓
23:10 バスタ新宿着〜現地泊
【4日目】
10:10 バスタ新宿発(高速バス JRバス グラン昼特急7号)
↓
18:43 大阪駅JR高速バスターミナル着〜現地泊
【5日目】
8:15 大阪駅JR高速バスターミナル発(高速バス JRバス 松山EXP3号)
↓
13:43 JR松山駅着
↓
14:12 JR松山駅前発(伊予鉄バス52 松山空港線)
↓
14:36 道後公園/道後出張所着
↓
15:00 道後出張所発(高速バス 宇和島自動車 急行松山線)
↓
16:13 大洲駅前着
↓
16:26 大洲駅前発(伊予鉄南予バス 八長線)
↓
17:01 八幡浜港着
↓
17:25 八幡浜港発(宇和島運輸フェリー)
↓
20:15 別府港着
↓
20:23 別府港/別府交通センター発(大分交通)
↓
20:32 別府駅前着〜現地泊
【6日目】
8:02 別府駅前/JR別府駅(高速バス 九州横断バス 別府発2便)
↓
13:01 熊本桜町バスターミナル着
↓
14:30 熊本桜町バスターミナル発(高速バス きりしま号)
↓
17:45 鹿児島中央駅着〜現地泊
【7日目】
16:30 鹿児島中央駅発(鹿児島交通 鹿児島新港行)
↓
16:50 鹿児島新港着
↓
18:00 鹿児島新港発(マルエーフェリー 鹿児島航路)〜船中泊
【8日目】
船中泊〜
↓
16:40 本部着
↓
17:14 本部発(117番高速バス)
↓
19:19 旭橋・那覇バスターミナル着
↓
GOAL!!
コメント
コメントの使い方