■流れる向きが変わります
全但バス山口生野線が生野駅を出てしばらく走ると、本州の太平洋側と日本海側の境目になっている中央分水嶺をまたぐ。
兵庫県は上下を海に面し、左右の端から端までは分水嶺が通って、南と北がハッキリ分かれている。こういった位置関係を持つ県は全国的に珍しい。
分水嶺をまたぐと何が変わるのか? 目で見て分かりやすいのが川の流れる向き。生野駅までは進行方向とは逆に川が流れているが、分水嶺をまたぐと流れが順方向になる。その様子がバスの車窓からも窺えるので、ついでに眺めておくと楽しいかも。
■「八鹿」……なんて読む?
途中、天空の城で知られるようになった竹田城跡に(直線距離なら)ほど近い、JR竹田駅の前を通る。近年のブームで駅前が整備されていて、街歩きにちょうど良さそうな印象。
ちょっと降りて泊まって行こうか、考えるには考えたものの、訪問が春休み期間中だったのもあり、宿のヤの字も空いておらず、この日はそのまま通過。
今回のルートで最も長い時間乗車するのが山口生野線で、およそ39kmの距離を1時間32分で走る。目的地はJR山陰本線の「八鹿駅」だ。
八鹿……なんて読むの? 使われている漢字そのものは難しくないけれども、組み合わせると読みに悩むタイプの難読地名に数えられそう。
バスのアナウンスに聞き耳を立てて、気になる読み方は「ようか」が正解だった。バスは13:39分に駅前に到着。運賃は870円。
八鹿駅前は、バスの切符売り場や待合所が、JRの駅施設とは個別に建てられていて、全但バスほかコミュニティバスなどの一大拠点になっていた。
ここでまた全但バスの別の路線に乗り換える。次にバスが向かう先は、当初プランを立てた際に「この辺にしとこう」と、南側の仮目的地に据えた豊岡だ。
【画像ギャラリー】ダイヤは綱渡り…新野駅→八鹿駅(11枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方